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直永「モノクマの擁護をするわけじゃないですけど、ルールに関してはモノクマは嘘をつかないので、信用していいと思います。実際、第18回のダンガンロンパで同じような動機が使われ、クロになった刃渡(ハワタリ)くんが、難病の妹を助ける、という願いを叶えています」
柿涅「その情報がさらっと出てくる或、だいぶ気持ち悪いからね?」
直永「う、うるせー!」
石野田「……。」
俺はダンガンロンパが大好きだ。全53回の内容を全て覚えているくらいには。勿論、だからといって今の状況を楽しんでいるわけでは全くない。あくまでもリアルフィクションとして、娯楽としてのダンガンロンパが好きだったわけで、自分がそれに参加するとなると話は違ってくる。
モノクマ「うぷぷ、直永くんは優秀だねぇ。とにかく!これで動機について信用してくれたよね?今回だけだからね!早い者勝ちだよ〜!」
喃渡「…モノクマ、いくつか確認させろ」
モノクマ「んん?」
喃渡「どんな願いでも叶える、と言ったな。それは例えば、願いの数を増やすという願いも可能なのか?」
モノクマ「ダメだよ!そんなインチキ!!叶える願いはきっちり一つ!」
喃渡「…そうか。ではもう一つ。本当に、「何でも」叶えられるのか?死んだ人間を生き返らせることや、他人の気持ちを変えることなんかも…」
モノクマ「はい!お答えしましょう!答えはイエス!さっき直永くんが言ってたけど、ボクには不治の病を治すことも朝飯前なの!死人を生き返らせることだって、可能だよ?
オマエラが望む願いなんてある程度予想できるし、そのくらいの願いなら、なーんでも叶えられるんだ。何度も言うけど、勿論、コロシアイを勝ち抜くっていう対価は払ってもらうけどねー」
板垣「願いはある程度予想できる…?どういうことだ?」
モノクマ「あらっ!ボクとしたことが、うっかりうっかり。うぷぷ、どういうことだろうねー?
じゃ、用件は伝えたことだし、ボクはこれで!」
そう言うとモノクマは勝手にいなくなる。
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