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モノクマ「うぷぷぷ…!」

気味の悪い笑い声が食堂に木霊する。和やかな雰囲気は一瞬で消え去り、一同はそれに対し不快感を露にした視線や表情を向ける。

柿涅「モノクマ…!何しに来た…!?」

朝日川「用がないなら早急に消えてくれる?」

モノクマ「えー…、皆辛辣すぎない?折角皆にプレゼントを用意したのになー」

平「プレゼント…?」

喃渡「ふん、どうせろくでもないものだろう」

モノクマ「ろくでもない?うぷぷ、本当にそうかなぁ…?」

桃田「はい、言うならさっさと言う。言わないならさっさと消える。どっちかにしてちょうだい」

モノクマ「全く…。どいつもこいつも…。分かったよ!豪華なプレゼントに恐れおののくがいいー!

じゃじゃーん!動機〜!」



愛宕橋「あ、うん。消えていいぞ」

意気揚々と声をあげるモノクマだったが、両手を挙げるだけでその手には何も持っていない。そこに愛宕橋先輩が、見事に全員の気持ちを代弁してくれた。

モノクマ「うぷぷ、いいのかな?今回の動機は、初回だし、超大盤振る舞いだよ?



なんと!今回に限り、クロとして裁判を勝ち抜いた人には、ここから出すことに加え、どんな願いでも一つだけ叶えてあげちゃうよ!」



一同「……っ」

一同の顔が一瞬歪む。

真狩「そんなの、ど、どうせ嘘っすよね!?誰かが人を殺してから、やっぱりナシっていう魂胆なんでしょ!?」

モノクマ「えーひどいなぁ。ボクほど正直な熊はいないよ?それに、ボクはルールに関しては熊一倍うるさいからね!願いはきちんと叶えるよ!もちろん勝ち抜けられれば、だけどね。うぷぷぷ…」

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