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そのまま俺は一人、部屋でなんとなく時間を潰していた。ダンガンロンパのこと、最上のこと、様々なことを考えたけれど、結局俺にできることは何もないような気がする。まあまあ気が滅入ってきたところで、一度集まる約束の夜7時が近づいていることに気づく。俺は重い腰を上げ、ロビーに向かう。
ロビーには既に大半は集まっていた。最上も来ていたけれど、どうも近寄りがたい雰囲気だし、今俺が最上にかけることができる言葉が見つからなかったので、最上とは離れた位置に立つ。
桃田「約束の時間の7時だけど…」
板垣「ああ、笠くんと岳寿はいないよ。…笠くんが思った以上に重症っぽくて。夜には参加するって言ったのに、ごめんね」
桃田「…それなら仕方ないです。他の人は皆いるみたいだし、夜のミーティングを始めるわ」
桃田先輩が皆の中心に立つ。
愛宕橋「…といっても、何か共有するようなことはあったか?」
平「あの、僕からいいですか…?」
桃田「いいわよ、何?」
平「あのあともう一度、莉子さんと洋館を回ってみたんですけど、やっぱりどの窓もしっかり鉄板で塞がれてて、取れそうなところはありませんでした…。」
須藤「扉も…、どこか開くかなって思ったんですけど…、やっぱりダメで…」
桃田「分かったわ…。報告ありがと。莉子ちゃん泣かないの。あなたが悪いわけじゃないんだから」
須藤「うぅ…。はい…。」
平と須藤さんからの報告は、やはりというか、分かりきっていたことではあったが、コロシアイをせずこの洋館から出るという微かな望みをモノクマは完全に断ちきろうとしている。2人の報告により、皆の表情は曇る。
桃田「他に、何かある人はいる?」
名乗りを上げる者はいない。
桃田「いないみたいね。それじゃあ、私からもう一つ提案があるの。毎日朝の8時に食堂に全員で集まりたいわ。簡単に言うと安否確認ね。」
直永「あー、ダンガンロンパならお約束ですよね。でも実際それはした方がいいと思いますよ」
桃田「そうなの?まぁ賛成してくれる分にはいいわ。他の人はどう?」
不思議と朝ほど反対する人は少なく、桃田先輩の意見はすんなり通った。朝に食堂に集まる、というのはダンガンロンパにおいても最早お約束になっている、というのも理由かもしれない。
桃田「それじゃあ早速明日から、8時に集合よろしくね。」
他に共有事項はなく、そのままミーティングは終了した。
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