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《2F》
まずは2階から探索することにした。
客室棟を抜け、階段の反対側の部屋は、なんとトレーニングルームになっていた。

直永「うわ!すっげー!これなら暇な時にいくらでも身体動かせるじゃん!」

最上「俺はいいや……、めんどくさい……」

最上に呆れつつも、部屋を見渡す。部屋には様々なトレーニング機器が置いてある。俺はそんなに詳しくないけど、好きな人には堪らないんじゃないだろうか。

???「あれ、或じゃん。お前がここに来るとは」

直永「おう響。今いろんな部屋見て回ってるとこ」

こいつも一年生で幼馴染みの一人、今園響(イマゾノ ヒビキ)。ランニングマシンで汗を流している。けっこう自分の好きなように生きてるやつだけど、ちゃんと締めるところは締めるやつだ。俺の熱い同志でもある。

最上「よくやるねぇ、響くん……。」

今園「まーね、最近動いてないし、この部屋見つけたらテンション上がっちゃって」

直永「てか初日からそんなに動いていいんか?きっと夜は長いだろー?」

今園「むしろ今日やらないと帰るまで触らないで終わりそうだからなぁ」

最上「真面目だなぁ……」

直永「ま、なんでもいいけど、夜は皆でゲームやるからな!寝たいっつっても寝かせねーよ?」

今園「発言がギリギリなんですがそれは……」

???「なに昼から危ない発言してんすか」

直永「真狩!」

こいつも、今園と同じく一年生で幼馴染みの真狩準太郎(マツカリ ジュンタロウ)。見た目はチャラいけど、むしろ正直その見た目に負けてるようなやつだ。プライドは高いけど、努力家。色々言ってるけど間違いなく悪いやつではない。

直永「お前がここにいるのが一番謎なんだけど。お前積極的に運動するようなタイプじゃないじゃん」

真狩「あれっすね、興味本意ってやつ。縁ないからこそ、こういう機会にちょっと見とこうかと思って」

今園「一緒に鍛える?」

真狩「響はガチ勢じゃん……、一緒にしちゃダメっすから……」

直永「しかし、すげー洋館だよな。よくもまあ、こんなとこ借りれたよね」

最上「学校長とOGの先輩が、ちょっとコネあるらしいよ……。先輩に聞いた……。」

真狩「へぇ〜。俺らいいサークル入ったっすね」

今園「まさか合宿でトレーニングルームにありつけるとは思わなんだ」

直永「先輩偉大だなぁ……」


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