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「俺も好きだよ」


※臨也視点
※乙女静→ビッチ臨(狂)
※ダーク





「…シズちゃん、本気?」
「…じゃなかったらこんな事言わねえ」
「……だよね」



どうしよう。物凄く困った…。
何時ものように仕事で池袋に来て、早速シズちゃんに見つかってあーやばいなーなんて思ってたら、話しがある、とか何とか言われて路地裏連れて来られて。一体何事だ、何て思ってたら。


『好きだ』


…爆弾発言をされてしまった。


……まさかシズちゃんにコクられるなんて…。予想外も良いところだよ。
でもやだなー。体だけなら別に良いけど、どうせシズちゃんの事だからそれだけじゃ駄目なんだろーし。…この童貞乙女野郎が。
…普通に断って逃げられるかなぁ?

そう思って俺は目の前の人物に、伺うような視線を向けてみた。
すると、彼はしっかりと俺の眼を見返してきた。んーシズちゃんらしい…、



あ、駄目だ。逃げられない。



瞬時に悟ったと同時に、後悔した。相手の眼を真っ向から見てしまった事に。

あの眼はいけない。あんな、狙った獲物を目の前にした、餓えた獣のような、眼は。そんな眼をされたら、俺は。



―――興奮、してしまうではないか。



彼との喧嘩を思い出させるその瞳に、気持ちが。血が。全てが昂ぶる。


思い出しただけでゾクゾクする。ああ、楽しい、楽しい!


あまりの高揚感に、俺は笑いたくなった。

あは、駄目だ、なんて楽しいんだろう!やっぱり俺らは殺し合わなきゃ!


そんな時、俺はとても良い案を思い付いた。…ああ、そっか。そうすれば良いんだ。


だから俺は、こう言った。









その言葉に彼は嬉しそうに笑った。



………馬鹿なシズちゃん。俺に遊ばれるなんて、知らないで。




(さあ、猟奇的な愛を語り合おうじゃないか!)






fin.


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「Drink me.」提出作品です。書き込むのすっかり忘れてた…!





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