雑記帳 魅縛師会議


シャラカーン:「こうして皆で集まるのも久しぶりだな」 
 
リーヴシェラン:「そうですわね、魅縛師長。それより、よろしいのですか?私のような若輩者に、司会を任せてしまって」 
シャラカーン:「何を言うか。君は浮城髄一の実力を持つ魅縛師なのだから、当然の配置だ」 
リーヴシェラン:「まあ、勿体無いお言葉」 
 
  
ガリヴァラ:「どこから声を出してるのかしらね、このぶりっ子は?」 
リーヴシェラン:「なっ……あ、あなたに関係ないでしょう!!」 
ガリヴァラ:「あらごめんなさい。あんまり気色の悪い声を出す人がいるものだから、つい口を挟んじゃった」 
 
アウィーア:「そんな言い方をするものではないわ。わたくしたちは目上の方には敬意を払うよう教育されてきたから、普段と話す言葉が違って当然でしょう」 
ガリヴァラ:「どうせわたしは育ちが悪いわよ。ま、せいぜいお高くとまったお姫様同士で仲良くしてれば?」 
 
レーヴゥン:「やめるんだ、ガリヴァラ。彼女を侮辱することは僕が許さない」 
ガリヴァラ:「な、なによ。男は黙っててよ」 
レーヴゥン:「許さない」 
ガリヴァラ:「う……」 
 
 
シェスーン:「確かに、言葉には気をつけなければいけないと思う」 
カズスン:「う、うん……あんまり大きな声で話すのも、ちょっと」 
 
 
チェリク:「お待たせー。って、あら。若い子ばっかり」 
リーヴシェラン:「あ、あなたは!」 
チェリク:「金髪のお嬢さん。いつもラスが迷惑をかけて、ごめんなさい」 
リーヴシェラン:「ええ、全くだわ。周りを巻き込んで平気でいられるところは、母親に似たのかしら」 
チェリク:「……こ、これからもあの子と仲良くしてちょうだいね」 
 

シャラカーン:「あれは先々代の城長、チェリク様では……?一体、何を話しているのだ」 
ガリヴァラ:「魅縛師長!リーヴシェランのことばかり気にしていないで、少しはわたしたちの方も見て下さい」 
シャラカーン:「ん、ああ……」 
 
 
ガリヴァラ:「だいたい、あの子が浮城一の魅縛師なんて言われるようになったのは、誰のおかげだと思ってるのよ」 
シェスーン:「みんなで、彼女の力を増幅させてあげたから?」 
ガリヴァラ:「そう。なのにリーヴシェランにはまるで自覚が無い。お礼の言葉も無い。ほんと頭にくるったら」 
レーヴゥン:「僕は感謝しているよ。彼女の鎮魂の歌は素晴らしかった」 
ガリヴァラ:「わ、わたしだってあのくらい歌えるわ!」 
 
 
リーヴシェラン:「でも、今はもう無理よね。あなたの能力はあたしが貰っちゃったもの」 
ガリヴァラ:「!!」 
リーヴシェラン:「とっくに知ってたわ。ありがたく使わせてもらうわね、うふふふ」 
ガリヴァラ:「悔しい。なんでこの子ばっかり贔屓されるの!?」 
 
 
シェスーン:「でも、リーヴシェランはこれから、言霊の力に縛られることになるかも知れない」 
カズスン:「身体が勝手に踊りだすことも、あるかも知れない……」 
リーヴシェラン:「そ、それは……ちょっと嫌ね」 
ガリヴァラ:「ふんだ、いい気味!ほら、あなたも何か言いなさいよ」 
 
レイスティン:「サティン……」 
 
 
一同:「それしか言えないわけっ!?」


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