ちっさいあなたの7つの主張(黄黒)

1、一段上に立ってみる

「黄瀬くん、ちょっとここで止まっててください。」
「これはカレカノで彼女が1段上に立ってキスとかのやつっスね!?」
「違います。いいからここにいてください。」
「………どこまで上がるんスか?」
「あぁ、上から見下ろすのって気分がいいですね。」
「‘みおろす’って言ってるのに‘みくだして’るように感じるのは気のせいっスかね?」


2、余った裾(袖)を見つめるな

「黒子っち、そのジャージは一体…」
「何かおかしなことでも?」
「いやなんかやたらでかいような。」
「どこを見てでかいだなんて言ってるんですか。ぴったりですよ。ジャストサイズですよ。むしろワンサイズ上げてもいいくらいですよ。」
「サイズ間違えて注文したんスね。」

3、「取って」と頼むのは腹立たしい

「くーろこっち!ずっと本棚見上げてどうしたんスか?」
「どれを読むか選んでるんです。」
「ホント本好きっスね。」
「君もたまには読んだらどうですか?ほら、あれなんかよさそうですよ。」
「これっスか?んー俺の好みじゃないっス。」
「では僕が読みます。貸してください。」
「黒子っち最初からそのつもりだった?」
「なんのことですか。」


4、頭の上の顎をどけろ

「疲れたー。黒子っち癒して欲しいっスー。」
「おぶさってこないでください。邪魔です。」
「ひどっ!ちょっとくらいいいじゃないっスかー。」
「このまま僕が立ったら君の顎に直撃ですね。あ、僕石頭ですから。」
「顎乗せたりしてすんませんっした!」


5、「かわいい」っつったらぶん殴る

「黒子っちの背って俺が入部したころからほとんど伸びてないよね。」
「喧嘩売ってるんですか売ってるんですね。買いますよ。覚悟しろ。」
「待って待って!黒子っち敬語抜けてる!ボール構えないで!続き聞いて!」
「なんですか。さっさと話してください。」
「うん、だからね、ちっちゃくてかわいいなって思ったんス。」
「モデルの仕事できなくなっても僕のせいじゃないですから、ねっ!」
「ちょっ、至近距離でイグナイトパスは反則っス!」
「チッ」
「舌打ちしないで!」


6、お前も縮め。今すぐ縮め。

「黄瀬くん、お願いがあるんです。聞いてくれますか?」
「黒子っちのお願いならなんでも聞くっスよ!」
「嬉しいです。ではとりあえず縮んでください。」
「え…?」
「さあ!どうぞ!」

7、絶対大きくなってやる!!

「今からそんなににょきにょき伸びたって可愛いげがないだけですよ。中学生は中学生らしくそこそこの身長があればいいんですよ。」
「や、あの、可愛いげなくてすんません。でもメリットはあってもデメリットはないし困るもんじゃないかなーなんて。」
「これだからにょきにょき伸びた人は。どんなに大きくても所詮は中学生ですよ。今中学生らしくいないでいつ中学生らしくいるというんですか。まぁその点、僕は中学生らしい中学生なので高校生になったらにょきにょき伸びますよ。」
「黒子っちそれなんか違うっス。」

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