企画・記念 | ナノ

四季様へ 五万打記念リク




昼休みのバルコニーでうつ伏せに寝そべってペンを握る名前。
何やら真剣にノートと向かい合っている。
俺の方に足を向けているその姿に短いスカートの奥が見えてしまうんじゃないかとハラハラする。


「さっきから何してんだ?」
「んー?名前占いー」
「名前占い?」
「知らないの?洋一と私の名前をこうやって数字に変換してー」


そう言って俺の前に広げたノートには横列に数字が羅列されている。
その数字は逆三角形の形に段々と絞られていって最後の一段には二桁の数字が書かれていた。


「足してったこの最後の二桁が二人の相性なんだよ」
「で?ナンパーだったんだよ」
「52ってゆー・・・」


なんだそのリアクション取りづらい半端な数字は。
名前もその数字に納得していないらしく、間違ってないかともう一度計算し始めた。
少し尖る唇が可愛い。


「でもお前それ根本が間違ってんだろ。将来は倉持になるんだから、倉持名前でやんなきゃ」
「あ、そっか」
「・・・」


ちょっと緊張しながら言った俺の言葉は大した反応も貰えず、さらっと返された。
黙り混んでじっと名前を見るとそれに気が付いた名前はきょとんとした表情を見せた。


「え、なに?」
「いや、今の普通ときめくポイントじゃねぇのかよ」
「あ、そっか。だってもう私の中で当たり前に決定事項だったから」


名前の言葉に今度は俺がきょとんとさせられる。
ノートから顔を上げてへへ、と笑う彼女につられて俺も笑う。


「じゃあもっかい!くーらーもーち名前っと」


再びノートにペンを走らせ始めた彼女の隣に寝転んで彼女の細い指に触れる。


「字書けないじゃん」
「いいじゃん、占いなんて。俺信じねぇし」
「えー」
「今は名前と手ぇ繋ぎたい」


文句を言いながらも俺の指にその細い指を絡ませた名前の頬は赤い。
二人してあおむけに寝転がって青い秋空に繋いだ手をかざした。


あぁ、早くこの指を飾る日がくればいいのに。
そう思いながらそっと目を閉じた。




きみのくすりゆび
(はやく、はやくと夢を見る)


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五万打記念、四季様リクの倉持夢でした。

ほのぼのしてましたでしょうか。
つい最近、私の高校の時の友人が高校時代から付き合っていた同級生と結婚しました。
なんかそうゆうのっていいよなー、と思って書いてみました(^^)

このような代物で大変恐縮ですが、お気に召していただければ何よりです。
四季様限定でお持ち帰り可とさせていただいておりますので
よろしければお持ち帰りくださいませ(^O^)

この度は五万打企画にご参加いただき、ありがとうございました!
また、日頃よりTRAIN-TRAIN!!にお越しいただき本当にありがとうございます!
これからも四季さまにお楽しみいただけるようなサイトにしていけるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします!


2011/10/11 小鳥遊 隼斗




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