うわぁ、耳を舐められるって、こんな感覚なんだ。なんか、舌自体が生き物のようで、意識を持って動き回るのがなんとも……。

「力抜きなよコウちゃん」

結人に言われて気づいたが、俺は全身緊張しまくっていた。もちろん戸惑いもあるのだが、結人に、あの結人にされていると思うと…………正直、めちゃくちゃドキドキする。

「コウちゃん、ドキドキしてる」

俺の胸に手を当てた結人が笑う。それがなんかもう妙に恥ずかしくなって、無意識に眉間にシワを寄せていた。

「大丈夫。俺もだから」

そう言って俺の手を自分の胸に持って行った結人の鼓動も、明らかに正常な速さではなかった。

「結人……俺と、その……こういうことしたかったって」

今更だが、近すぎる互いの顔の距離に羞恥を感じて、わざとらしく目を反らしながら聞いてみた。

「うん。俺さ、気づいたらもう、コウちゃんのこと好きだったんだ」

好き……。

その好きってのは……。

「もち、LOVEの意味でね」

俺の心なんか簡単に読んでしまう結人は笑いながら言う。

「俺ほんとキモいよ。何回もコウちゃんとヤる妄想したし、何回もコウちゃんをオカズにした」

胸に置かれた結人の手が、服の上から俺の乳首あたりを弄り始めた。

反射的にその手を押さえつけそうになるが、ただ指を添えるくらいで止まってしまった。

なんかもう、余計なことが考えられなくなってきた。つか、結人の息子が俺の腰で存在を主張しすぎている。どうした、元気一杯かこの野郎。

「体育の授業とかでさ、コウちゃん、すぐどこでも着替えちゃうからさ。それ見る度興奮したり焦ったり」

ちょっ、今完全乳首触っただろ。

結人は片手を乳首に、もう片手を俺の股間に這わせ始めた。

まじか。まじなのか。

「ゆいと……っ」

「コウちゃんさぁ、無意識にフェロモン出しすぎだよ。俺の前でだけ出してればいいのに、ってゆう欲求があるんです俺には」

パンツの中に入った結人の手の動きが速くなる。乳首も、直に触られている訳ではないのにジンジンと熱を持ち始める。

おかしい、こんな感覚。1人でしてたって、こんなに体がむず痒くはならなかった。

「はっ…ん……」

おまけに変な息も漏れるし。

「引く?」

高まる射精欲求の中で結人が聞いてくる。

なんとか見上げた結人の顔は、相変わらず笑っていたが、なんとなく不安そうな目をしていて。

 

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