「ねえねえ、そこのちっちゃい子ー」
「なあにー?」
「かわいいね」
「・・・ふしんしゃー!」
「あはは、かわいいなぁ。俺、東京Vの持田っていうんだけど、名前は?」
「ろくっていうのー、よろしくねー、トウキョウビクトリーのへんたいさん」
「かわいいなぁ、連れて帰りたい」
不意に腕を掴まれる。
ニコニコと笑っているが、不気味だ。
「え、あ、それはかんべん」
まずいぞ、なんかこわい、笑ってるけどこの人怖い。
あせってオドオドしていると、通りすがりの有里の姿が目に映り、助けを求めて腕も振ると、
「ちょ、ちょっと持田選手!なにしてるんですか!」
此方に気付き、驚いた様子でそう叫んだ。
「チッ」と変態は舌打ちを一つならして渋々手を離した。
「じゃーね、かわいこちゃん」


「・・・なんやねん、あのへんたい」



とちがみちゃん、もちだとであう

「ねー、ゆりー、あのひと最終的になんなの?」
「んー、凄い選手なんだけどね、ちょっと変わってるよね」
ちょっとどころじゃないやい


持田はちっちゃい子に本気でそういうこと言いそうな気がする




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