クラブハウス内で宙に浮く女の子に遭遇した。
「・・・!?」
「何かね、顔に何かついてるかね」
「あ、い、いや、その・・・、あ、足・・・」
宙に浮く女の子の足元を指差すと、彼女は嬉しそうに笑って、
「ああ、このブーツ?とやらか、ゴトゥーに頼んだら買ってきてくれてな」と、自慢げに言う。
「あ、とてもオシャレなブーツですね・・・、じゃ、なくて!なんで浮いてるの!?」
「・・・や、神様のデフォルトっしょ、浮いてるとか。なに、地に足を付けろと?」
「えっと、別に、そんなわけでは・・・」
「男のくせにはっきりしない物言いだなぁ、チキンか」
「え、そ、その・・・」
戸惑っていると、世良さんが丁度通りかかった。
「せ、せらさん!この人誰!?」
「あ、ちっぃーっす!トミさぁん!」
世良さんは驚いた様子もなく、むしろ親しげに手を振る。
「トトトト、トミさん!?」
「げっ、世良・・・」
対して彼女は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべそっぽをむいた。
「え、えええ!?」

椿大介、土地神と遭遇する

びっくりおどおど椿君。




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