「いやぁ、お前らが勉学に励んでいるなか、それが終わるまでグッスリ眠って終わったとたん昼飯の為に教室に戻ってきて本当に俺はなんて身分のお高い人間なんだろうかアッハッハッハ」
先ほどから上条は黙ったままだ。
「・・・おいカミジョー?どうした、とても暗い顔をしているぞ、そんな顔をしていたらそらみろあっちから不幸がだな・・・」
「・・・黙れエセ病人」
「おいおい、仮に俺がエセ病人だとして、じゃあ体育の時間にお前の前で倒れたっていう事実はどうなる?」
「そのふざけた幻想をぶち殺す」
「おー、こわいこわい、そんな物騒な言葉といっしょに右手を振り回さないでくれよ」
「・・・」
おどけたように笑うと、上条は口の中でなにかもごもごと言葉を発しながら、拳を下ろした。
「なんで俺の周りはエセ野郎ばっかなんだよ・・・」
口の中のもごもごが明確な言葉になった。ほほう、俺はあの青髪と一緒にされてる様だ。
「エセってお前、なんなら、今から血でもはいてぶっ倒れてやろうか、テメェに鮮血かけて倒れてやろうか」
「やめろよきったねぇ」
冗談程度の言葉をこんなに真剣に返されると、へこむ。本当に鮮血を吐いてぶっ倒れてもいいんだぞ。あ、でも単位落とすのはちょっとなぁ。
「ああ、次お昼かー、おい上条、卵焼きくれ」
「じゃあ、そこの自販機でなんか奢れよ、一番高いやつ」
「おいおい勘弁だぜカミジョーちゃん、お前の作った卵焼きいくらだ、一切れ150円か!」
「嘘だっての」と笑う顔を見て、何だかんだ言って、ああ、コイツやっぱいいやつだな。と本気でうなずいてしまった。
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