「おとなって、いいものか」
「んー、よくも悪くもってカンジ」
「・・・」
「なに、神代のお坊っちゃんはオトナに憧れてるの?」
「あったりまえだろ、大人は自由だ、何をするにも自由だ」
「えぇ、まだ子供だからってチヤホヤされて色々な法律に守られてたほうがずっと楽しそうだよ」
「じゃあお前、子供に戻りたいか?」
「・・・それはぁ、その」
「ほらみろ、図星だ」
いちいちつっかかる言い方だ、社会にでたら集中砲火だぞ。まあコイツは一生上司に目を付けられると言うイベントとは無縁だろう、なんせトップに立つものだ。
「じゃあ、大人になってなにがしたい?」
「まずはアレだな、酒を飲む、それで、好きにどっか出かけたい」
「酒なんてうまいもんじゃあないよ、特にヤケ酒なんて最悪、悪酔いするだけ」
「それでも飲みたいんだよ」
「それに、どっか好きに出かけたくても、時間なんてないモンだよ」
「なんだよ、やっぱ大人が嫌いなんじゃ」
「嫌いじゃないけど好きじゃないよ」
「わけわからん」
「なればわかるって、多分」
「・・・楽しい?」
「楽しいよ、大人に憧れる子供に現実を突きつけるときとかもう、って、なんで名刀焔薙が出てくるんだい淳くん、オイ、やめ、おい」




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -