*男主


俺の後輩の話をしよう。
まるで少女漫画のなかから出てきたかのような夢いっぱいの女の子、と言っても成人済み、心は中学生でとまったままだろう。
もちろん恋のお相手だっている、しかも先生だ、俺は影で彼女を少女漫画様と呼んでいる。もちろん誰にも内緒だ。
「せんせえは今日もかっこいいなぁ」
「そうかぁ?」若作りに必死なオッサンにしか見えない、嘘、実際若く見える。
「しっかし、あの教師はツンケンしていてどうも苦手だ。嫁さんができればきっと丸くなるだろう」
勝手に解釈をして強制終了させると、少女漫画様は自分の顔を必死に指さしている。
「なんね」「あたし、あたしがせんせえのお嫁さん、未来の」「寝言は寝てからいうといいぞ」
「なにそれひっどーい!」なんて怒るもんだから視線をそらす。
「彼女くらいは居そうなモンだけどなぁ、オマエ、もしかすっと不倫かもしれんぞ、不倫」
「ハァ?先輩、何言ってるんですか、それくらい調査済みですよ!!」そろそろ怖くなってきた。
「じゃあオメー、もしせんせえが「私の歯を磨いたあとのうがいした水を飲め、そしたら結婚でもなんでもしてやる」って言ったらすんのかよ」
「もちろん」

狂ってる。


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