通勤時間の暇潰しに買った雑誌に袋とじがついていた。死にたくなった。
死にたくなった理由を詳細に述べると、このような雑誌を持ち歩いていると安野に「せんせえのえっち」なんて根拠のない、いや、コレがそうなんだが。とにかく色々うるさいのだ。
さて、どうしたものか、このページだけ破りとってそこら辺にいるお困りな男子学生にでも突き付けようか。喜べ、今回のモデルは乳がデカイぞ。
「なに雑誌相手に結婚を迫るような顔してんすか先生」
「なんだ、君か」
「ふむ、なんでしょうか、その私じゃなければなにかまずいような口ぶりは」
「そういうわけではないんだがね」
「で、先生はその袋とじと結婚しようとしてるんですか?」
「…」
「先生だって男なんですし、わたしだって、それくらいの理解はありますよ」
「きっと君と結ばれる男は幸せだろうね」
「はて」
「理解のある女性は稀だからね。それに、私だって男だというのに」
「指導者って、大変そうですね」


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