「以上が日本の現状です。何か質問は」
書類から顔をあげると、そいつは偉そうにテーブルの上に組んだ足を乗せていた。
「んー、ないない」
「・・・」
終始この態度だったな、この女。まったく、日本からはるばる来てやってるというのに、なぜこのような態度がとれるか。
「あー暇すっげー暇かぎりなく暇」
ああ、こいつ絶対話聞いてなかったな。
「・・・では、以上で報告を終了させていただきます」
「さて、報告は終わったか。出かけよう!ステイルは居らぬか!?スーテーイールー!」
「は?え、ちょっと、私これから少しやることが・・・」
「なになになぁに?私の前ではできないことなの?」
っせぇなぁ、と口の中だけで呟き、「ただの報告ですよ」と頭を掻いた。
「とは名ばかりの、ロミジュリごっこを・・・」
「っせぇなぁ!どっか行くんだったらさっさとしろやボケェ」
なりふりかわまずそう叫ぶと、凛華は「あ、うん、じゃあ・・・」と少しひるんだ様子で歩き出した。
ちらりと後ろを振り向くと、ステイルの肩がびくっと跳ね上がり、「煙草の煙は苦手でしょうか?」と言った感じで煙草の火を揉み消していた。
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