眠れないまま、ただただ時間は過ぎて、朝が来て、いつも通り学校に通って、いつも通り授業を受けて、いつも通りお昼休みが来た。
当然、土御門の姿はなかった。ついでを言うといつも一緒にいる黒髪ツンツン頭も居なかった。
不思議に思いながら、隣の教室をちらりと覗くと、「君」といきなり声をかけられた。
「君、昨日たしか土御門と一緒に居ったよね?」
「はい」
「何かあったん?カミやんもおらんし」
「私にもよくは・・・」
そう言うと、青い髪の生徒は困ったように笑い、「そっか」とつぶやいた。
「お昼一人やー」と力なく呟く青い髪の生徒に私は「一緒に食べましょうか?」と言うと目を輝かせながら手をつかまれた。



「まぁ、二人で学校休むっていうんは珍しいことやないんやけどね」
「へぇ、そうなんですか」
青髪さんは「なにしてるんやろうねー」と笑う。
この人は、私以上に、純粋に何も知らない。
休んでいる理由も、なにが起きているかも。
「どないしたの?」
「い、いえ、なんでも」
あ、食べます?と食べかけの弁当を差し出してみた、冗談なのでなんちゃって、と言いかけたとたん「ありがとう」と、お弁当箱を持ち上げられたので引くに引けなくなった。
「ま、死なへんやろ」とまた笑う青髪さんの笑顔が、眩しくて何もいえやしなかった。
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