▼擬人化設定

「いいわ、死んでやる、死んでやるんだから」
きっとこの空を他人の目は、澄んだ青の中に、たくさんのキラキラと、ちょっぴりのしろいもやもやを映し出すのだろう。私にはただ眩しくて、忌々しくて、憎たらしいそんな今日の空の下、私はまた人生に一つ、決断を下そうとしていた。

「君は」
死ねないよ。だって君、何時も死にたい死んでやるなんて言う割には、一度も手首を切ったこともない、首を釣ろうとロープを買おうとしたことすらない。知ってるよ、それはポーズだ、構ってちゃんの見せる最上級のポーズだ。楽しいか、そんな滑稽なポーズをとって。虚しくないのか、ポーズひとつのために人生なんて掛けて。

まるで台本みたいな説得だ。うるさいうるさい、私は今から死ぬんだぞ、可哀想がれよ、全力で止めろよ、ほらほら、お前の目の前の尊い命が救えるんだぞ、喜べ、お前はヒーローになれるぞ、人間はヒーローになりたいなりたいって何時もおもっている生物だ。お前は嬉しいだろう、存分に愉悦に浸ればいい。

「悪いけど、俺、君のこと止めようなんて思っちゃいないからね。しにたいならしんでいいよ。君の好きにすればいい。君の人生だ」

足元を見てみる、アスファルトは遥か下、ここから飛び降りれば確実に死ねるだろう。
ただ、何が足りないのだろう。満たされない、願望は目前にあるのに。


「ほら、やっぱり、死なないじゃん。やっぱりポーズなんだね。死ぬ気なんてない」


足でも滑らせれば、きっとなんの悔いもなく死ねるんだろうかね、不慮の事故だ、なぁんて、言い訳がましいことをぼやいてさ、卑怯だ卑怯、私は卑怯な人間でございます。なんにでも逃げるための理由をほしがる卑怯な人間です。さぁさぁ皆様存分に笑い物にしてくださいまし。


「可哀想に」


やっと、やっとその一言にたどり着いた―
肩に衝撃を受け、地面から足が離れてゆく。
「せめて来世で、幸せになってくれ」
それが償いの言葉か、おのれ、人を殺しておいて、その人の幸福を祈るか、大馬鹿者、大馬鹿者。

そっと目を瞑る。卑怯な自分ともさようならか。嗚呼、最悪な人生だった。







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ジャッジメエエエエエエエエエエエエン!!!とんだチキンなもんでしてね、ハマリたてのジャンルを長編でかくなんてそんなことできないからここでお試しみたいな感じで書いちゃえば黒歴史とかなかったですよープップクプー!!ってなれるんじゃねえのかってことでお試し。

「しにたい」って言葉は構って欲しい合図だと個人的に考えている。
でもつぶやいたところで、誰も君のことなんて見ちゃいないんだよ、わかるかい。
ってかんじのなんとも自慰行為的な話です。まあ自己満足で作るものなんて大抵自慰行為みたいなもんなんですけどねぇ。


まだ本編キャラ出てきてないよ。





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