◎欲望全開なので注意



どさっと砂袋が落ちるような音が鼓膜を震わせる。
さっきまで見えていたものが一瞬の内に消え失せ、今は所々黄ばんだ天井と、彼女の不敵な笑みのみを捉えている。
「お、おおおおお嬢ちゃん!ストップ!ストップストーーーップ!!」
ぐいっと彼女の白い肩をつかみ、自分の身体から遠ざけるように思いきり押す。
「なんです」
「それをいいたいのはおじちゃんの方だ!君、いま何をしようと」
「なにって、」手慣れた手つきでプツンプツンとシャツのボタンを外しながら「分からないものですかね」と白々しく答えた。
「男と女がベッドの上で、どちらかしらが服を脱ぎ始めたら、決まったようなものじゃ」
「君、それ素面で」
「お酒飲めませんし」
止めずに放っておくと、彼女はあっという間に下着姿だ。逃げるに逃げられないとはこの事か、いや、しかし―
「あのな、一つ聞いてくれ」
「なんですか」
「おじちゃんな、仕事熱心なもんで、もう何十年とそれを使ってないわけだ」
「はい」
「最後に使ったのは娘が生まれる大体一年前で…、意味は分かるな?」
「そうですか、気にしていませんよ」
あ、これは話が通じていないな。

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え?これ反省したら負けとかそう言うゲームじゃないんですか?え?え?




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