01
人生とは、本当に予測不可能である。
この前、運試し程度で杏里ちゃんと帝人、正臣とでスクラッチをやったら給料程度のお金が当たって、その日は4人で豪華なお食事。
それが始まりだった。
ある時はワゴン組と一緒に(というか強制的に)アニメ専門店に行き、地獄の漫画を買ったらたまたまそのマンガのアニメ化キャンペーンで、一等の鬼○さんの等身大フィギュアが当たった。
またあるときは、サイモンの寿司屋で食事していたら、サイモンがサービスとして食事券をくれた。
そして最近、師範ならぬじいちゃんが死んだ。
大切なものを全て教えてくれた師範は私の憧れであり、好敵手だった。その一週間は任務をこなす元気もなく、真っ暗な部屋に閉じこもっていた。
しかし、ここでも幸運がついていた。
元々師範は世界の頂点に立つ財閥のお坊ちゃまだったが、稲葉家にお婿さんとして来たらしい。武道を守るのが、師範の役目だと思ったんだとか。
後継ぎがいなくなったじいちゃんの財閥は唯一の血がつながった私に膨大な遺産が受け継がれた。(わざわざ家に執事さんが来て、数百の通帳を渡しに来たんだよ!)
まぁ、働かなくてもいいとは思ったんだけどニートになるのだけは御免なのでちゃんと働いている。
しかしだ、今朝
沢山の人の気配と血の匂いが一階のリビングからしたのは何故だろうか。
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