「ホントですか!そういってもらえると嬉しいです」

もっさりした前髪でよく見えませんが、白衣君は客の言葉に喜んでいるようです。


「パソコンに臨床試験の報告をまとめているので良ければ見てください」

良かったらと言いつつ客の袖を掴み、出入口脇に設置された椅子に客を座らせます。

「開発は滞りなく進んだんですけど、臨床データ収集が難しくて。色々影響を受けやすい繊細なものですから…」

白衣君は研究について饒舌に説明します。
いまさらどんな開発をしているかなんて尋ねられない客は、大人しくパソコンの画面を覗き込みます。
画面に表示されたのはビーカーの写真を3つ並べた画像。中には白い液体が入っています。

「だから被験者は、影響を受けやすい生徒ではなく先生にお願いしたんです。これは科学部の顧問の分。
どれも1週間自慰を我慢してもらった金曜の放課後に採取しました。1週目は比較対象外にして、このビーカーは2・3・4週目のものです。薬を服用したのは3週目。これだけ、見た目にも精液が多いですよね」

ビーカーに入った白い液体は精液のようです。白衣君の話からすると、開発したのは精液増幅剤…?

スライドショーに設定したのか、話す間に勝手に画像が変わっていきます。
次の画像では裸の白衣君がペニスを口に含んでいます。

「毎回、フェラチオ正常位後背位の順に1回ずつ射精してもらいました。その3回分の精液をビーカーにまとめて比較したんです。」

画面には裸に白衣君がコンドームからビーカーへザーメンを移す画像、被験者らしい男性の画像、データ採取中の画像…

「これは…」

白衣君は頬を赤らめ(たような気がし)ます。

「校長からサンプリングした時の写真です。精液が採取しやすいよう、先生達にはコンドームを装着してもらったんですけど、それだと射精できないと校長から申し出があって…」

表示されたのは顔射された白衣君の顔、続いて精液が散った薄い腹、ぐっぽり穴を開け白濁に塗れた後孔…

「顔やお腹に射精されると正確に精液を採取できないし、後背位の時なんて体内射精するから掻き出すはめになるし、掻き出し切らないうちにまた挿入してきて…結局校長のサンプリングは中断しました」

…怒りに紅潮したようです。

スライドショーは進み、被験者であろう神経質そうな中年男性の画像が表示されました。

「この被験者が一番大変でした」

白衣君はマウスを操作し、スライドショーの速度を速めます。

「他の被験者分も撮影に協力してくれましたが、この被験者のサンプリング中色々と注文してきて。被験者を見ながらフェラチオしろとか自分で腰を動かせとかああ言えこう言えとか。そのくせ撮影ばかりでサンプリングに協力的でないみたいで…」

その中年男性だけでそれまでの何十倍もの画像が表示されていきます。

「見てくださいこの時間。3回射精してもらうのに3時間もかかったんです」

白衣君が指し示したのは動画ファイルの録画時間です。

「え?見ます?」

客は生徒からマウスを受け取り、動画を再生させました。

『っはぁ…はぁ…せ、先生、…もぉ射精してくらさひ…』
『なんだ、もう音を上げるのか?下の口はまだまだ喰い足りないようだが?ほら、奥までやろう』
『ひゃぁああん!ペニス深いれすぅぅぅ!!』
『こんなにくわえているのにまだ締め付けてっ!このっ淫乱ケツマ○コっ躾けてあげましょう!』

パシッバチンバチン!

『やめれっ!お尻叩かないれくらさひぃぃ〜っいくぅっ!いきますっ〜〜〜!!』
『尻を叩かれていくなんてっ…はあっ私ももう限界ですっ、出しますっ!!』
『はあ゙あ゙あ゙〜〜おっきい〜びくびくしてましゅ〜〜またいっひゃうぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙〜』


「どうしてこの薬を開発したかですか?」

もっさり前髪の下から大きな目を輝かせ白衣君は続けます。

「そんなのアナルに大量射精されるのが好きだからですよ」


end_2012.02.22

だらだら長々すいません
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