「なあ、坂本と犯れるっつーから参加してんだけど」
「ねぇ〜まだぁ〜?萎えてきちゃったよ〜」
「え?待機中ずっと勃起してないといけないの?」

『絵本cafe』の片隅、赤ずきんの猟師役を見事勝ち取った生徒――一匹狼・チャラ男・弓道部エースの控えブース。
絵本のブースと同じように衝立てとカーテンで仕切られた狭い空間では、3人の生徒が1人の小柄な生徒に詰め寄っています。

「あの、うん、坂本くん可愛いから、多分猟師コース(俗称)、さ、3回はオーダーされると思うんだ、だから、ちょっと待ってて欲しい、です。
あと、ずっとぼ、ぼ、勃起っしてる必要はないんだけど、坂本くんがブース入った、ら、いつ呼ばれるかわかんない、から、その間、は、勃起っしてて欲しい、です。
あの、本、とか、置いてるから…それ、で…」
「それでって、グラビア見ながら1人でオナり続けろってこと〜!?オレいまさらそんなので勃たないよぉ〜!」
「はあ〜!?1日ずっと待つのかよ!?しかも必ず犯れるわけじゃないわけ!?聞いてねーよ!」
「委員長…、こんな調子で3人とも勃起し続けるのは難しいと思うよ?」

詰め寄られていたのはこのクラスの委員長のようです。
赤ずきん役の坂本くんとえっちできる狩人役を募った時に、拘束時間やシステムについてきちんと説明できていませんでした。
キャスティングは委員長の仕事でした。

「あ、あの、僕…ごめんね、どっどうしよう…」

自分のミスで3人から責められ、真面目な委員長はパニック状態。目に涙を浮かべ、長身の3人を見上げます。

「ど、どうしたらいい…?」


 委員長が責任とって
 自分で考えてよ



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