俺はちょこっとホクホクしながら先に進んでいた。
たいした敵も出て来たわけでなく(今のところ、1番ビビったのはごく……じゃない、Gだ)、あるのは拾いものだけで、ズボンのポケットも結構なものになっていた。

【つまんねーな】
「いや、もう十二分です」

時折聞こえるリボーンの声と会話をかわし、また銅貨を拾った。

そんなことをしていると、ポケットから溢れた硬貨が落ちて音をたてた。
拾おうと屈むんでみると、地面越しに不可思議な地鳴りに気付いた。

「…………え、ちょ、じょ、冗談だよね、リボーン………」

無言が返って来た。

あー。くそっ。
戦闘場面にヘルプは必要ねーもんな!
って、それってただのピンチじゃーんっ!!

どーする!?
俺どーするっ!?

そーいえば、なんかさっき、カードの束拾った!

ばっ、とカードを広げてみると、単語がひとつずつ書かれていた。



 戦う 逃げる 道具をつかう 仲間を呼ぶ



「……………え、どーしろっての、これ」



使途不明アイテム



小さな足音は確かに大きくなっていた。
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