「苗字」

『何ですか、緑間君』

「洗濯機は買わなくていいのか？」

「！」

『へ？』


緑間君の発言にいち早く理解したらしい黄瀬君。聞かれた私は意味が分からず「？」が丸出しだろう。
みんなはそれがどうした？という顔をして緑間君を見てる。
じっと緑間君を見つめてると彼はもごもごと言い出した。


「その…男物と一緒に洗うのだぞ…？」

『…うん？』

「だから…」

『うん』

「…お、お父さんのと一緒に洗わないでというやつなのだよ…！」

『……ああ』


ここまで言ってもらって漸く言いたいことを理解した私はごめんねと笑ってみせた。
他人のものと一緒に洗うということね。


『特に気にしないけど。だって洗うんでしょ？まとめちゃった方がいい気がする』

「いいのか」

『私が気にするような女に見える？』

「………………」

『ちょっ、無言ってどっちなのよ！』

「名前はもう少し危機感を持つべきだな…」

『え？』


…とにかく、緑間君はウブみたい。






前の話に「一緒は…ちょっと…ねぇ…？(嫌というわけではなくまずいんじゃない？と言う意味で)」とあったのに普通に「いいんじゃない？一緒でも」とか。いやいや矛盾してるううううう！！
しばらく気づきませんでた…。ここ結構思い入れがあるので消すのは無理です。はい。
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