別バージョン

休み時間、真太郎を探しに居そうな場所をぐるぐると校内を回った
ちなみにすでに教室へは行ったがいないそうだ。肝心な時にいないんだから。全く
ふと中庭へと目をやると真太郎の姿があった
向かいには女の子が“何か”を差し出している
真太郎は差し出された“何か”を受け取ると女の子は一気に明るくなった
先に女の子が立ち去り真太郎は後からその場を去る

差し出された“何か”を持って

“何か”じゃない。分かってるくせに。今日が何の日かも
そういうのを渡す日じゃないか
暫くぼーっと外を眺めてるといつの間にか真太郎が横にいた


「名前?どうしたのだよ、そんなところで」

『…真太郎…』


真太郎の手には先程受け取った箱があり、やっぱそうだよねと改めて認識される
真太郎はというと私の視線の先に気付き今更それを後ろに隠した


『よかったね、チョコ。もう、私からはいいよね…』

「っ!ちが、名前!」


悲しいのか辛いのか嬉しいのか泣きたいのか。ってほとんどマイナスの方じゃん
まともに真太郎と話せる状態じゃない私は逃げるようにその場を去った






なんていうか女女しくて没と言うかげふんげふん気に入らなかった。
 
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