10萬打御礼 | ナノ
 #洛山のマネだったら

高校生になった私の朝は早い。昨日の疲れも僅かに残り、眠い、怠い、眠いの三つが…ああこれ同じの二つは入っちゃってる?まあいい。今の気持ちを一言で表すなら眠い。サブにどうしてこうなったと付けよう。半年経ってはいるのに未だ疑問に思う。
なんで私、バスケのマネージャーしてるんだろう。しかも京都という東京からかなり離れた所の高校で。…どうしてこうなってるのだろうか。何があったかとか覚えてないからどうこう言えないけども。

今までそういう経験、つまるところマネージャー経験はほぼ無に等しかった。それらしいといえば双子の兄の手伝い、ワンオンワン、弱いけど付き合ってみたり、柔軟マッサージ手伝ったり。ドリンクは普通に市販の物をたまに差し入れたり。
マネ業を初めて見たのは中学生の時。たまに忘れ物する兄に荷物届けたりで見かけたのだ。そういうのを見様見真似で何となくでやってたけど、マネージャーとは言えない。だから本格的にこのマネージャーという業についたのは始めてた。つまりとても初心者なんです!

中学でマネしてたっていう経験ありの子を、マネとして迎え入れるのは普通だと思うし、部外者だった私でさえ全力で同意だというのに。未経験者をバスケ強豪校にマネとして迎え入れてしまうここの部長頭おかしいんじゃないかな!まだこの生活に慣れてないのもあって色々と辛い…。こっち来てから何ヵ月経ったでしょう。
やれと言われたからには仕事はする。しなきゃやられる…。

「高尾さん、スコアボードとドリンクお願いしてもいいかな」

「はーい了解。ドリンクは出来てるから先持ってくるわ」

「ありがとう。…ところで先程は何を考えていたのかな?」

「い、いいえ何も!」

「今は部活中だ。部員が集中しているんだから君も集中してほしい」

「はい!では持ってきます!」

おお…目が 悪 魔 だ っ た。というか思考読まれてる?だからあんなにいつも余裕なの?上から目線なの?いや今のは上から目線ではなかったけども。
このバスケ部主将の赤司。同じ一年で成績優秀、学年トップ。なんで一年なのに主将が出来るのか気になって聞いたのは随分と昔だけど、昨日のことのように覚えてる。…怖かった、けど、今と前じゃ怖さが違うように思えるのは気のせいだろうか。
いつからか赤司は私のことを苗字で呼ぶようになった。初め会った頃は名前呼びだったのに。って言ったら雰囲気からして違うし?突然雰囲気から呼び方とか、更には部員たちへの対応も変わった。なんてゆーか突然すぎて逆に赤司がおもしろい。褒めてます。
おもしろいと言えば、ここのスタメンもおもしろい。

さてさて仕事をしよう。スコアボードとドリンク持って来いってことは休憩時間入れるかな。で、その次はミニ試合でも取り入れるのかな…?なんていうかそのパターンが多いから、なんとなくだ。同じマネの子にドリンク運ぶの手伝ってもらおう。

部員たちは今は休憩だけど、マネージャーはここからが主な仕事…らしい。相変わらず今日もどうしてこうなってるな毎日だけどマネ業はちょっと楽しいから許す。何より一番楽しいのは先輩たちとのお喋りだ。たまに話しかけてくれるから、なんていうか全て許せる。
ドリンクは運んだ。全員に行き渡った。…と言いたいが、多分あの人忘れられてるから持って行こう。もう分かりやすく一本残ってるし。持って行こう…。

「あ、なまえちゃん!お疲れ様。ねえ、秀徳10番ってあなたのお兄様なんですってね。今度紹介して!お願い!」

ドリンク片手に歩いていたら壁際で休憩していたはずの玲央先輩が目の前に来て話しかけてきた。なんで秀徳。しかも10番と限定するのか。と思ったけど、思い返せば兄がそうだった気がする。秀徳とは…確かWC準決勝で戦ったっけ。あれは色々と…辛かった。ははは、今思い出しても笑えない。でもたくさんいいもの見た気がする。ん?どんなものかって?秘密。

「お疲れ様です玲央先輩。和成をですか?分かりました、一度連絡してみますね」

「ありがと。ごめんなさいね、突然」

「いえいえ全然。いつもお世話になってますから。和成も忙しいと思うので、お互い時間の合う時にということで」

「ええ。よろしくね。私はいつでもOKよ」

とは言ったもののいつ機会を練ればいいのか。だって京都と東京だよ?会うにしても日帰りだよねー。でも日頃いつも忙しいし、休日だって当然ながら部活はあるけど午前中までだし、しかしここにも問題が。
などと考えながら再び歩いていたら目の前にボールが現れた!はて?

「高尾!ボール投げて!」

「葉山先輩今休憩時間」

「こんな時じゃないと高尾投げてくれないじゃん!ほら!」

なんとボールを持っていたのは葉山先輩だった!私の中で葉山先輩は犬っぽいと思ってる。だってほら目大きいし、今もボール投げてとかいうし。いいけど、これの何がいいのか分からん。後で赤司に怒られたらどうしよう。
まあ投げるんですけどね!手に持ってるドリンク、君は少し邪魔かな。バランス的に。葉山先輩からボールを受け取りとりあえず投げた。

「いきますよー。取って、来い!!」

思いっきりぶん投げたら、それはもう綺麗な円が出来ました。そこそこ飛んで行ったにも拘らず、葉山先輩はダッシュで走り、バウンドもなしにボールをキャッチした。なんて早いんだろう。とりあえず葉山先輩に関してはあれでいいだろうか。
おっと根武谷先輩を発見!休憩中だけどちょっと頼み事してもいいかな。大丈夫、ただの遊びだ。

「根武谷先輩お疲れ様です。お疲れのところ悪いんですがいつものやつやってください!」

「おう、構わねーぜ」

ここで私は内心ガッツポーズをした。労う気持ちも、労わる気持ちもある。だがしかし!これは好機であって、このチャンスを逃せばやってもらえないかもしれない。それは嫌だ。ならばやるしかない、そうでしょう?
とまあ言ったが実際そんな大したことではないのだが。なんてったって、肩車。…アイドルではない。

「やっぱり軽いな」

「んんん?どもです?あ、ちょっと外行きません、外!」

「おーいいな。行くか」

「よっしゃ」

根武谷先輩はスタメンで一番背が高いから肩車とか最高に高い。あでも前にもっと高い人いたっけ。覚えてないや。それに私この中で一番小さいから毎度首が痛い。気にしてなどいない、唯一の良心がいるから。おっと寒気が…すいませんなんでもないです。
本来の目的は後回しだけど、まあ大丈夫かなって。すぐ終わる。でもやっぱり心配なので隅っこへ目を寄せた。寝てない、よね?大丈夫だろうか。

外の風を浴び、少しリフレッシュ出来たところで根武谷先輩に下してもらい、何十の意味も重ねたお礼を述べ本来の目的の人物へと駆け寄った。
行くかと決めてここまで来るのに約10分くらい。休憩時間終わるし、むしろまだ笛の音が鳴ってないことに驚いてる。いつもなら多分鳴ってる。赤司が気を利かせてくれたのかな?だとしたら後でお礼を言わなきゃね。

「黛先輩、大丈夫ですか?ドリンクどうぞ」

「お前遅すぎるだろ」

「いっ…!?すいません」

これでミッションクリア!目的の人物にドリンクを届けたぞ。遅すぎるという報復にデコピンを頂いてしまった。ちょっと痛かった。けど私が悪いので甘んで受け入れる。いやむしろデコピンで済ませるって黛先輩優しすぎる。今度なんか奢るかな…。
ドリンクも飲み、漸く一息かなってそんなタイミングで休憩終わりの笛が鳴る。ボトルも返され、中央へ部員たちが集まっていく。ハッ!スコアボード忘れてた!と言ってもすぐ出せるんですけどね!ボトル洗いもマネの子に手伝ってもらうとしよう。ボードも誰か手の空いてる子に手伝いを…。

「お?」

「前から思っていたけど、高尾さんは黛さんを見つけるのが上手いな」

「ん?」

「そうね、私も思ってた」

偶然かな?赤司が道を塞ぐかのように前にやってきて、それに乗るように玲央先輩も来た。それより黛先輩を見つけるのがうまいってどういうことかな。普通、じゃないの?でもこれ聞いたことある気がするんだよ。多分前にも一度言われてる。
何も言えないまま赤司たちを交互に見てたら玲央先輩がその意味を教えてくれた。

「気付いてない?黛さん、とっても影薄いのよ」

「そうなんですか?」

「そうよ」

「…君も、何かありそうだね」

そう言って口角を少し上げる赤司はとても怪しい雰囲気で怖かったです。今言わないでください怖いです。見つけるのが上手いはさておき、私だって最初は探すの苦労してたんだけど…。赤司さん、あなたその時教えてくれてましたよね。というか黛先輩影薄かったんですか、そんな人いるんですか。…いや待て似たような人なら前にどこかで…?

何かと言われましても何もないよ。……多分。そそくさと逃げた私は悪くない。絶対。この行動で一層細められた目が余計不気味で、同時に様になっててさらに怖くて、赤司に用があって近づこうにも玲央先輩は必須になった。赤司に近づく度玲央先輩に隠れて、玲央先輩越しに要件を話す。その様に玲央先輩は苦笑いしてたけど、やめてとか引っ剥がすような事は一切なかったから優しいと思いました。うちの先輩マジ優しい。今回に限らず、うちの先輩はマジで素晴らしくいい人たちだと、声を高らかにして言いたい。

そんなこんなで今日は色々あったが、漸く部活も終わり、午後の部活だったので寮に帰る為支度をしていた。マネ用の更衣室があるなんて高校で知ったよ。すごいね!あと10人もマネはいないけど10人いても大丈夫な広さだよ。無駄に広い!言い方悪くてごめんなさい!
他のマネの子たちは帰ってしまっててあとは私のみ。鍵当番だからしょうがない。窓の戸締りとか忘れ物の確認をしてると部屋の外から玲央先輩の声がした。

「なまえちゃん!よかったら帰りにちょっと寄り道していかない?」

「行きます!」

それからの支度のスピードは速かった。あとは荷物しまい込むだけだったんだけどね。鞄を肩にかけ出口へとドアノブを回す。瞬間、足元が抜けるような感覚と暗転。まるで宙に浮いてるような浮遊感。


『やぁーっとみつけた!』


甲高い声を耳に、私の意識は途切れた。




ふと目が覚めた。仰向けに寝てたようで白い天井が見えた。なぜか消毒液のような匂いもするけど、それより体の節々が痛かった。匂いについては早々に頭から吹っ飛んでった。なんで腕とか頭が痛いんだろう。特に頭。どこかで頭ぶつけたみたいに痛い。たっぷり寝すぎた、とか?うわ待って今何時!?
…ってここどこ?




「はっ!?」

「わっ!お、驚かせないでちょうだい…」

「れ、玲央先輩…?え、あ…すみません…」

顔を上げると正面で玲央先輩が驚いた顔してこちらを見ていた。最初は理解出来なかったが、どうやら今は勉強中だったらしく。すごく悪いことをしたと思う。
そういえば、先輩たちとで月に何度かの勉強会をやってるんだっけ。主にテスト前とかよくやるんだけど。先輩も先輩でやってて、時折教えてもらったり。って今気づいた、今は玲央先輩しかいない。あれ皆どこに行ってるんだろ。

「ふふ。おはよう、寝癖付いてるわよ。…どうかした?」

「皆さんどこ行ったのかな、って」

「ああそうじゃなくて。あなた顔色悪いわよ。何か嫌な夢でも見たのかしら?」

言われて思う。夢、見てたような見てないような…?しかし何を、どんな夢だったのかさえ思い出せない。ぶっちゃけるとどこからが夢だったのか。それさえ曖昧である。ゆっくり思い出すことにする…。

「…いえ…覚えてないです」

「そう。まあそうね、無理に思い出させるもの悪いし。忘れましょ。…で、なまえちゃん寝ちゃってた分頑張らないとね」

「そうでした…!」

幸いにも赤司たちが席を立ってる最中に転寝してしまったようなので、急いでその分を取り戻さないと。うっかり寝てしまって、そのせいで進んでないことがバレたら明日、部活、やばい。主に仕事の量が。
結局、赤司たちはどこに行ったんですか?と改めて聞いてみたら飲み物と、あと足らずを買いに行ったらしい。なるほど。

ちなみにここは学校の寮で、寮に住む生徒は赤司以外。赤司ごめん早めに帰らせるよ…家の人心配するもんね、さすがに泊まりは…許しは出るのか?いや男子寮の話だよ?
買い出しの理由はほら、寮の人たちは主に自炊しなければいけないからさ。学食とか売店もあるけど、今日は鍋パするから。赤司やっぱ泊まって行くことをお勧めする。あ、だから男3人行ったんだ、なるほど荷物持ち。
鍋パついでに勉強会。うん、テスト週間ではないんだけどね。

「先輩、ここ教えてもらっても…」

「あ、そこはね…」

玲央先輩と黛先輩の教えはすごくうまいと思う。黛先輩の教えはすごくレアですごく重宝してるけど。葉山先輩擬音使って説明してくるから雰囲気だけで読み取ろうとこっちが必至。必死に教えてくれようとしてるのは伝わったからいいんだけどさ。教えには向いてない、かな。一番向いてないのは根武谷先輩だと思う。勉強は出来てるらしいけど、教えるのとはまた……察して。赤司の教えは中学で出来なかった数式解けるようになったレベルだよ。教師よりもうまい。いや決して私が理解力ないとか馬鹿とかそんなんじゃ…そんなんじゃ…ない、よね?

「ところで黛先輩は行かなかったんですね」

「え?ってそこ!?」

「ミスディレクションをフルに使って逃げたからな」

こういうものなんだが、黛先輩は最初からいた。部屋の扉横に、お気に入りのラノベ片手に。あ、でもちょっと表紙違う?
玲央先輩は驚いたのかちょっと後ろに後ずさってた。そんなに驚くことだろうか。黛先輩もいるってことは先輩も鍋パには参加するのね、多分。大人数での鍋パ、超楽しみ。

「トイレに行ってませんでしたっけ」

「………」

「…ど、どっちにしても、荷物持ちは避けられたようでよかったデスネ」

「ああ」

い、イケメンの無言怖い…。最後片言になってしまったけど、気付かれてないといいなあ。よし勉強に集中する。全くなんで美形の無言と睨みと圧力ってこんなに怖いんでしょうね。解せぬ。
ん、んー…?あ、ここ知らねと思ったらまだやってないとこじゃん。やっべーやりすぎてる。明らかにやりすぎてる。よし、復習しよ。さてさて…あー赤司たちいつ頃帰ってくるかなー。鍋パ鍋パ。冬に鍋はいいよー。
京都ってどうしてこんなに寒いんでしょうね。鍋最高。夏は溶けるかと思った。その分アイスとか店の中とか天国かと思ったくらい。東京帰りたいとかちょっとだけ思ったし。
今年の気温を軽く振り返って、多分東京はそうでもないんだろうなってちょっと羨ましくなった。

そのうち赤司たちが帰って来たので机の上の物を片付けつつ…その手前で赤司にノート見られて一瞬死ぬかと思った。汚い字見られて恥ずかしいのですが…。見られたのは一瞬だし、その後小さく頷いていたから、恐らくよし、的な意味でしょうけど。赤司のように綺麗な字の人にノートとか自分の文字見られると…。まあみんな綺麗なんですけど。ええ、葉山先輩や根武谷先輩もです。あとはご想像にお任せします。

鍋鍋ーと意気込んで準備を手伝っていると、机の端に置いてある携帯が点滅してた。電源をつけると兄からのメール。メールを開くと短い文と一枚の写真が添付されてた。写真をダウンロードし、開いてみた。

「…ふ」

はっ、しまったつい笑ってしまった見られてないかな!?…大丈夫誰も見てないようだ。忘れがちな黛先輩もラノベに夢中で見てない!セーフ!
もう一回画面を見る。そこに映る一枚の写真。和成が画面下にちょこっと映ってて、奥に和成の仲間たちの姿が、真ん中の鍋を囲うようにして映っていた。やだ和成せめて自分もちゃんと入ろうよ。和成も部活の仲間と鍋パか。よし。

「高尾ー?…なにしてんの?」

「写真です。撮ろうと思って」

「ちょ、ちょっと待って身なり整えるわ」

「そのままでいいだろ」

「せめて刃物は置いてください。危ないです」

「黛先輩逃げないでー」

「いや俺はい、おいこら」

先輩たちおっけー、赤司も私もおっけー。逃げられる前に、撮る!…おお、我ながらいい写真が撮れた。さてこれを添付して…送信っと。ちゃんと文も添えました。

「誰に送ったんだい?」

「和成に。見て見て、いい写真撮れたと思わない?」

「…ああ、とてもいいと思う。俺にもその写真送ってくれ」

「任せろー」

写真送ってる間に準備は進んでいたようで、慌てて出来る限りの手伝いに励んだ。鍋はみんなで囲むとおいしいねー。向こうの事もちょっと心配だったけど大丈夫そうで、なにより。
今度ケーキバイキング行けないか聞いてみよう。ケーキケーキ。


from:和成
『みんなと鍋パなう!ww≪写真≫』





from:なまえ
『負けてませんー。≪写真≫』


「ん?お…おお!?ww」

「うるさいのだよ高尾。黙って食え」

「ちょww見ろよ、真ちゃん!さっき妹ちゃんに写メ送ったのwwそしたらさー」

「…なるほどな」

「あーよかったわ。マジで」

「何携帯見てニヤニヤしてんだ高尾。緑間も、何見てんだ?」

「宮地さん!ここ!俺の妹!」

「それより食えや。無くなるぞ」

「…ふう(心配なら心配と正直に言えばいいものを)」




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リクエスト内容「深淵ifで高尾妹主が洛山のマネージャーだったら」でした。リクエストありがとうございます。
ぶっちゃけ前半マネしてる様子、後半本編のようなホラー展開に持ち込もうかと思ったんですけど(何故思ったかは謎)これはあくまでもマネージャー、そうマネなんだよ!と自分に言い聞かせホラー展開はなしになりました。でも名残は残ってます。気に入ってるので残しました。すみません。

ホラーに持ってくるとしたらあのピリッとした空気はなし、多分ちょこっと馴染める程度。桐皇と面識の話はなし、兄とはもしかしたらぎこちないかも…?みたいなとこまで考えてしまったのでここに残しておきます。

長くなってしまいましたが、リクエストありがとうございました。気に入っていただければと思いますが、気に入らなければ書き直しは受け付けておりますのでなんなりと。

これからもよろしくお願いします!


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