※とても短い。
時々、不安になる事がある。
今目の前にいる彼女をアイツの様に失ってしまう事があるとしたら。その時、俺はどうなってしまうのだろうと。とてもとても怖くて夜も眠れないときさえある。
ただ毎回その日に限って彼女は当然でごく自然に俺の家にやって来ては“ありえない”というように俺の傍にいてくれる。
『シンタロー!遊びに来たよ』
「あっ!なまえさんが来ましたよご主人!」
「分かってる!…いらっしゃい」
『今日も絶好のパソコン日和ですね。エネちゃんおはよ!』
「おはようございます!!聞いてくださいご主人今朝は…」
嘘だなんて誰も思えないくらい、そいつは明るく俺の横にいる。変わらないその態度に、俺は一つ小さく息を吐いた。
幻をどうか
(見てるだけ)
20140519