頭痛い

突然ですが兵長が小さくなりました。本人に聞けば、なぜかハンジさんの実験に付き合わされた挙句k、小さくなってしまったとか。そして事の成り行きというか…どういうわけか、私が兵長の身の回りの世話を任されることになった。ついでにエレンくんの監視役も引き継ぐことに。一応兵長も見てはいるけど、この体じゃあな…とのこと。
そしてついさっき、元に戻るための実験をし…見事、猫耳と尻尾も付いてしまったらしい。何それ笑える。これはきっと夢だ。そして立体起動最高である。

そんなのも、かれこれ2時間前のこと。

「ハンジさーん、生きてますー?」

「………ぐふっ」

「あ、生きてる」

まあそりゃそうなりますよね。ご愁傷様です。
さてそれはさておき…。

「…兵長またキュートになりましたねぇ」

「削ぐぞ」

「すいません」

16pの身長に猫耳と尻尾が付いた兵長。なにこれ可愛い。
いつも不機嫌そうな顔は更に不機嫌さを表していてそれすら可愛く見える。多分大きさの問題だろうな。
まあ冗談はここまでにして。

「どうしましょうこれから」

「あ?普通に過ごすに決まってんだろうが」

「違います。元に戻る方法ですよ。ね、エレンくん。どうしたらいいと思う?」

「また実験…ですよね?」

「……ぐふ」

「ハンジさんはいい加減に起きて、次の実験の準備してください」

「いつになくなまえが厳しい!」

猫と兵長とこれからの事について悶々と考えてみた。
まず今まで(と言ってもまだ一日)が今までだったのでまた一緒に寝る、なんてことになるかもしれない。またエレンが魘されるたびに起きて撫でて、寝ぼけてる兵長に付き合うのはごめんだ。そんなの続けてたら私が寝不足になってずっと寝てそう。
そして猫の可能性。猫と触れ合ったことがないのでどういう生き物なのかは知らないが、気まぐれな性格と聞く。もし性格まで猫化していたら気まぐれであれこれ振り回されそうだ。纏めるとすごくめんどい。
視界の隅でピクピクと動かせている猫耳に本物なんだと実感する。そしてめんどくさそう…。あ、せっかくだから触ってもいいかな。そこらにいる猫は近づくだけで逃げるけど、兵長は逃げないよね…?何の前触れもなく猫耳を掴んだ。

「ぅっ!?」

「わ、柔らかい…」

「おいなまえ、てめぇ…」

「わぁ…」

柔らかくってふにふにしてて気持ちいい!猫耳初めて触ったよお母さん!
下でガン飛ばしてる兵長には気付かない方が生き残る道ってもんだ。うおおお!あ、尻尾はどうかな。

「ぎゃっ」

「意外としっかりしてる…!」

猫ってこんなんだんだ!面白い!…本物には負けそうだけど。ハンジさんが復活したら色々と知ってそうだし、今度聞いてみようかな。尻尾も満足に触ったところで手を離した。ハンジさん起こすかな…。

「なまえてめぇ…!」

「え?ぎゃっ!」

「わああなまえさん!?」

なぜか飛び蹴り食らいました。解せぬ。



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