バレないといいな

「…そうなんですか」

「これ約10分前の出来事だからね」

けらけらと言ってるが内心少しだけ動揺していた。
人類最強の人類の希望がもしこのままだとしたら。これからどうしようね。
あんな小さいまま巨人と戦うのか?次の調査はまだ暫く先だけど。つい先日行ったばかりですからね、ええ。まさかあれが兵長の最後の調査…?になんてことならないよね、うん。
はてさてこれからどうしたものか…身の安全的な意味で。だって兵長残して逃げてきたし。絶対削がれる。

「あ、なまえさん。もう一つお伺いしたいことが」

「え、なに?」

あれやこれやと考えてたらまたエレンくんからの質問。お、そうだ地下室に行こう。鍵は念のためにと貰っているからそれを使って…。

「ハンジさんの言葉や表情だけで何故本気だと分かったんですか?」

「あーそれはね…うんと」

こんなこと聞かれたの初めてでどう答えたらいいのか分からないや。うん、そうだなぁ…。何て言えばいいかな。

「…簡単に言えば最後に“☆”を飛ばしたりしないんだよね。飛ばした時は大概ヤバイかマジ、で。それは兵長も分かってると思うよ。
表情は…半分勘。でもって微妙なトーンの高さとかで判断してる」

「へぇ…すごいですね…」

「エレンくんも相手の表情とか声に気を付けてたら段々分かると思うよ!」

「そうですかね…!」

やだこの子可愛い。もっとお喋りしたいので地下室へレッツゴーしよ。
ついでに結婚しよ。



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