わくわく準備

『今週末空いてるか?』

人生初ともいえる異性とのメールのやりとり。返信ボタンを押すが手が緊張で可笑しな方で行く。というのは半分冗談だが、ちゃんと返信出来たか覚えてない。履歴を見るがうわ何この文…という文になっている。しかしこの後も返信をもらってるので読み取れたらしい。
そう、メールの相手はあの赤司くん。先日メアドを交換して初めてのメールがこれだ。緊張はしたが手が可笑しな方へ行くと言う事も無く、ちゃんとボタンは押せたと思う。そこまで記憶ははっきりしてない。だってすごく緊張してたからね…!(大事な事なので2回言うよ!)
約束の日前日、早めに帰って明日何着ていこうかと服を選んで…どうしよ今日寝れないかもしれない…。って私は恋する乙女か!
詳細は今日にまで向こうが決めて今日メールが来るらしいが、まだかな、まだかな。本当は申し訳なかった。だって赤司くんに、予定を決めさせるなんて烏滸がましいというものだ。今すぐ土下座したいくらいだ。
どうやって謝ろうかなんて別のとこに行ってしまった時に一通のメールが届いた。

「!赤司くんだ…!」

『予定を決めてみた。まだ仮だから不都合があれば言ってくれ。
日にちは先日話した明日、時間は午前中か午後からと考えてあるがどちらがいいかな?それと待ち合わせ場所は××町の大きな噴水前で大丈夫かい?』

メールの文字から伝わる一文字一文字が美しく見えるのはきっと赤司くんからのメールであって機械の中にある文字ではないみたいな。これも永久保存したのち、パソコンにバックアップを…!っとその前に急いで返信をせねば!

「えっと…

『了解です!午前と午後どちらでも大丈夫だよ。時間的に行くなら午前がいいかな、昼食を挟みながら話せるし。午後から用事があるなら途中で切り上げるし』

…よし、誤字なし、敬語なし…送信!」

ぽちっ。なんてありもしない効果音を口から出すほど私のテンションは上がっていた。
明日が楽しみすぎて今日寝れるか不安だ。

これで赤司くんと少しずつ仲良くなって赤司くんのことも知りつつ、他のキセキたちのことも知りつつ愛していこう。
もう一度言おう。

「明日が楽しみだ!」



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