ゆうしゃよ!
「赤司って魔王キャラだよな」
昼休みの自由な感じを利用してクラスの違う赤司のクラスに来た。既に飯は食い終えたらしく、机の上には将棋盤。まぁ俺も食い終わったけど。
「どうして急に?」
「いや色々チートキャラじゃん?」
「そうかな」
「そうだろ、現に今は一人だし」
雰囲気とかもう魔王だよね。
あー今ここであれやりたい。超やりたい。でも赤司のためだ、我慢我慢…。
「僕が魔王ならみょうじは勇者ってところかな」
「なんで?」
「一人で僕のところに来ただろう。碌な装備もせず、ただ負けに来たようなものだ」
「え、もしかして今俺装備木の棒状態?どこのドラ○エだよ、そもそも俺お前に挑みに来てねーよw…いやまず“僕”ってなんだよ。お前いつも“俺”だろ?」
「……ふふっ、バレたか」
「えっ…」
「僕は君の知る赤司征十郎ではない」
「なん…だと…ならお前は誰だ!」
「僕?僕は今し方君が言っていたものさ。まぁ、君は僕に勝てやしない」
「魔王…!赤司はどこだ!赤司を返せ!」
「そう僕が易々と返すと思うか?…返して欲しくば僕を倒すことだな…!」
「くそっ!無理!…ってこういうことだよ」
「なるほどな」
そういうわけなんよ。
「いやいやどういうことですか、急に騒ぎ出したと思ったら何ですか。魔王とかまんまじゃないですか。僕も混ぜてください」
「いやいやwいなかった君が悪いww」
「魔王キャラか…」
「おい誰かコイツを止めてくれ!厨二の扉を開けようとしている!!」
「っく、左目が疼き始めた…!」
「手遅れだった!!」
「赤司くん、君が言うと冗談に聞こえません」
「そうかい?」
「冗談かよ!」
何だよコイツら楽しすぎる。