テスト結果さ

「まさかお前らがここまでバカだったとは…」

「もう峰ちん試合に出すのやめよー?」

「それはダメだ。アイツが居なければ勝てないのだよ。…次の相手はかなりのやり手だ」

「そういうことだ。さあ、みっちり扱くよ」

「赤司こえぇって!!」

図書室ではお静かに。確か小学生低学年の頃に嫌というほど教えられた俺だ。今更騒ぐ必要はないんだよ。
なんで騒がしいか?いやもうこれ見りゃわかるやん。

「みょうじくんって関西人なんです?」

「違うッスwwあと心の中読まないでwww」

「何で黄瀬くん口調になってるんですか」

「んで?彼らは何点取ったんです?」

「6点と8点だそうです。6点は黄瀬くん、8点は青峰くんです」

「…満点50のテストだよね?」

「そうです。僕ですら38点取れたのに…」

「今回の難しかったもんなー」

「ちなみにみょうじくんは何点取ったんですか?」

「ん、俺は奇跡の45点!」

「すごいじゃないですか。おめでとうございます」

「満50のテストでこんな点数取ったことないから軽く舞ったよww」

「何ですかそれ見たかったですw」

「それなら俺が撮ってるよ」

「赤司www」

「ナイスです赤司くんww」

「当然さ。ところでみょうじ。今回はよかったようだな、おめでとう」

「…えっ、ちょっ赤司もう一回言って!録音する!」

「大丈夫です。そんな事もあろうかと僕が録音してますキリ」

「黒子ぉぉおおおおありがとう大好き!!」

「お前らいい加減にするのだよ!!」

「「「っち」」」

「赤ちんまで…」

「…アイツらあんなに仲良かったか?」

「さあ…」

話について行けない二人はひそひそと話している。
そう言えば騒がしくしてたわ。ごめんよ図書委員、それと生徒先生方。
謝るけど今更自重はしない。良い子はマネしちゃダメだよ。

「まぁそういうことだ。みょうじがこんなにいい点を取ったのにお前らと来たら…」

「ちなみに俺いつも平均でっすww」

「次…もし赤点を取ったらどうなるか分かっているね?(シャキン」

どこからか鋏を取り出した赤司。今日も良い音が鳴ります。…ん?

「あ、あれは伝説の…!」

「魔を全て滅ぼすと言う伝説の鋏、“絶黙鋏”!」(絶対に黙らせる鋏、の略)

「いいね、それ」

「あれの前では誰もがひれ伏すほどの威力を持っているらしい…」

「恐ろしい…あれがもし、邪悪な者の手に渡ったら……」

「そうはさせないのだよ」

「あなたは?」

「ふん、名乗る者ほどではない。あの鋏は絶対に誰の手にも渡らぬよう、厳重に保管されている。…今回は致し方ないが」

「確かに、考えたら簡単なことだ。今あの鋏がここにあると言うことは…そういうことだね」

「よかったです。これでまだこの世は平和なんですね」

「取られてもすぐに取り返す。だってこれは俺のだからね」

「「ごもっともです」」

これにて一件落着。



「つか忘れてたけどここ図書室だった」

「誰もいないようですし大丈夫じゃないですか」

「いやでも向こうとかにさ、」

「大丈夫〜、誰もいなかったよ」

「紫原見てきたの?」

「赤ちんの命でね〜」

さすが赤司、仕事が早い。
ん?もしかしてあいつは…!

「…もしかして彼が代々“絶黙鋏”を守り続けてる巨人…!?」

「本当ですか!」

「俺まで混ぜないでー」

「あ、ごめん…?」

紫原は俺らのこの輪に入りたくないらしい。なんだよーいつも面白がってるくせにー。いいけど。…あ、忘れてた。勉強するために図書室来てたんだった。
俺らがくだらないことをしてるうちに勝手に勉強を始めてた二人。なんだやればできるじゃん。くだらなさすぎて呆れて勉強、か。…うん、

「今度からこれで二人に勉強させようぜ」

「賛成」

「右に同じく」

「更に右にry」

「峰ちんたち疲れた顔してるー」

言われて青峰たちの顔を見るとやめろって顔で訴えてる。思わず鼻で笑ってやった。ふっ、って。
嫌なら赤点取るなよ。次は合格して来い。



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