ばっかもーん

前回、(大半は)黒子のせいで赤司と緑間が壊れてしまった。黒子がどんな顔したのか知らないけど。ちょっと見てみたい。
どういう訳か1時間目が終了したころに遅刻組がやってきた。

というわけで前回の続きだよー。

「やるならちゃんとやってください」

「黒子に言われたくなった!」(※1話参照)

赤司の言う通り俺ら(俺を含む4人)は先生に怒られる事無く教室へと戻った。んで、結局赤司から要件伝えられていないんだが。確か何の意味もなく赤司が呼ぶはず無いとか言ってませんでしたか黒子さん。

「赤司くんにも何か考えがあるのではないかと」

「どんなのだよ」

「それは僕にも分かりかねません」

伝えられていない理由はあれから二人とも1時間目が始まる5分前くらいまでずっと笑ってて黒子は写真、俺は動画をひたすら撮ってて誰も落ち着かせようとはしなかった。
あれ、俺らが悪いの?まぁいいや。

「漸く来たかこの馬鹿ども」

空き教室に連れてこられたバスケ部+αのメンバー。αの奴って俺で、なぜか来いとメールをもらったんだけど。いやでもなにこの光景。わろす。
教卓の上に足を組んで座る赤司、その横に緑間、反対の斜め後ろに黒子、その隣に俺。そして目の前に一般的な土下座よりも深い土下座をする3人。左から紫原、黄瀬、青峰の3人である。深い土下座ってのが、思わずめり込んでない?ってくらい深々過ぎる。
赤司は何気にかっけーし、緑間は位置的に紫原みたいなポジみたいだし、俺と黒子は執事みたいだし、目の前の3人は処刑人、っつったら響き悪いから罪人で。
やっべー超写真撮りたい。それか動画。

「撮りてー…」

無意識にぼそりと言ってしまった俺の言葉を拾った黒子がこそりと俺と同じように小さい声で言った。

「大丈夫です、撮ってます」

さすが黒子。
誰にも見えないところで握手を交わした。

「一応遅れた理由は聞こうか」

足を組んだまま赤司は言う。…俺赤司を敵に回したくねぇ…。

「お、俺は寝坊して、んで赤司からのメール見て急いでテツにメールして…」

「朝方から仕事あって投稿までに時間あるから少し仮眠してたッス…」

「コンビニでお菓子選んでたー」

「だから俺はどうしてこんな時間なんだい?って聞いてるんだよ」

赤司の背後から黒いオーラが見える…だと…!?これマジでヤバいわ。マジギレ赤司来るか?来るか!?
顔は見えないが青峰たちの表情でヤバいことが分かる。

「に、二度寝しましたッ!スマセン!!」

「予定より1時間寝坊しましたスンマセンッス!!」

「欲しいお菓子がなくてコンビニで梯子してた。ごめんなさい」

なんというか紫原だけ落ち着いてないか…?さすが、なのか。
3人見事に綺麗な土下座をしている。DO・GE・ZA☆ですよ。
そんな3人をじっと見たままはぁっと溜め息を零した。

「…次遅れたら練習6倍」

さらっとすごいこと言った気がする。
にしても練習6倍ってすごいな。今回は許したの?

「あっかしくーん」

「なんだ、キモい」

「え、酷いwwwじゃなくてなんで6倍?2倍、3倍でもなく」

「その方が面白いかなって。この前は練習は3倍にしたし。今回は6倍だから次は…9倍かな」

3倍ずつ増えていくんですね、分かりました。最後声が低くなったとか知りません。
帰宅部な俺だけど、もし今回のようなことがあれば遅れないよう気をつけよう。俺も練習させられそう。させられたら死にます1000%、はい。

「つかよ、結局用ってなんだよ」

「オレも気になってたッス」

「ああ…それね。特に大事な用というわけではないよ」

ただ集まってくれるかなって予行練習さ。
これが本番じゃなくてよかったな。

…へい、どういうことDAI?

「秘密」

そんな可愛らしい子供の顔しないでくれ赤司。




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