ぜーいんしゅーごー

全校集会がある月曜日。我らの主将、赤司征十郎に呼ばれた。

「赤司ー今日全校集会…」

「知ってるよみょうじ。だからさ」

「は?」

はーいどうもー。
部室なうです。ここに集まれって朝イチにメールをいただきました。いや今日全校集会やないかーいとどこぞ風の突っ込みましたけど。母には変な目で見られましたけど。
あ、飯食ってる時にいただきました。父ちゃんも母ちゃんもいたよ。目の前に。笑って誤魔化すしかないね。

「なー遅れたらセンセーに怒られんだけど」

「大丈夫だ。時間内にここに来れた奴だけ教師に一言言っておく。どうしても今がよかったと伝えれば伝わるだろうし。
もちろんみょうじは余裕で来たから言っておく」

「俺アンタに着いてきてよかったよ!かっこいい!」

「フッ。もっと言え」

「俺たちに出来ないことを平然とやってのける!そこにシビれる!」

「憧れるゥ!」

「黒子ww」

「楽しそうだったのでつい」

「キャラいいのかwwww」

「気にしません」

「気にしろ」

そこでずっと黙ってた緑間が俺の肩を叩く。

「…赤司が呼吸困難になっているからそろそろやめておくのだよ」

「っいや、やめ、るな…ぶはっwwwww」

「おっとこれは写メ写メw」

「僕もw」

「やwめwろw」

「俺としては集会に行きたいのだが…」

「何もなしに赤司くんが僕たちを呼ぶと思いますか。そうですか」

「どうぞ集会へ行ってください。俺らは知らんよ」

「ひいwwwwwww」

「赤司おまwwwいい加減笑うのやめろwww」

「すまんwwww」

笑っている赤司の目を盗み黒子がこそりと耳打ちしてきた。

「(赤司くんに“鬼瓦!”ってやったらどうなると思います?)

「(やめろ赤司が戻ってこなくなる)」

俺がそう言うと黒子がニヤリと怪しく笑った。え、そんな顔もできんの。こっそり写メ。ピローン。
てくてくと赤司のとこまで行く。

「…赤司くん」

「ふふっ…ん、なんだ黒子」

「おいやめろ!」

「……鬼瓦!」

こちらからは黒子の顔が見えないが顔を上げた黒子を見た赤司が噴出した。ついでに隣にいた緑間も見ていたようでしかめっ面のまま吹き出した。

「wwwwwwwwwww」

「wwwwwwwwwww」

「おい緑間も壊れたぞwwww」

「予想外デース」

「棒読みwwwあとそれwww」

「こんなに笑うお二人を見たのは初めてです。動画も撮っておきましょうか」

「既に録画済みだぜ!」

「さすがみょうじくんです!」

「どやぁ!」

「僕たちが出来ないことを平然とやってのける!そこにシビれる!」

「「憧れるゥ!!」」

「wwwwwwwwwwwwww」

赤司と緑間が声を揃えて言って来たので俺のライフはもう0だ!
まさか二人が言うとは思わなかったよww








「つか紫原たちこねぇwww」

「もう知らんのだよwww」

「青峰くんは寝坊したそうですww先程メール着ましたww」

「遅れた奴は練習6倍にしようww」

「「「鬼畜wwwwだがそこにシビれる!憧れるゥ!www」」」

「wwwwwww」

赤司はこのネタにツボったようで暫くいろんなことにネタ引っ張り込んでは赤司というキャラが崩壊し続けるのを俺はビデオに収めた!



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