(0101) ▼ krkで吸血鬼

吸血鬼パロ、プロローグ編。設定はこっち




春は出会いと別れの季節と言われるが、今までそんなことを実感したことなどなく、ましてやまさかこんなに早く実感できるなんて思わなかった
この学校の生徒に2つの珍しい人種がいる
そう“匂い”で判断した
会うのが楽しみね…

辺りを見渡せばどろりとした血の匂い。一目で“混血”だと分かる。どれだけ混ざっただろう。今じゃ混血じゃない子の方が珍しくなってしまった
別にいいけどね。昔なんて私は興味ない




移動教室の為、登校と下校以外じゃほとんど通らない廊下を歩いてると中にとても珍しい匂いがした。甘い、いい匂い
匂いのする方へふり向くと赤い髪の男の子。それともう少し離れたところにも同じ匂いの子がいる
どうしてもっと早く気付かったのかしら
純血の人間が2人もいるなんて


長身の男とすれ違う時、同じ匂いがした
顔だけチラリと見上げると向こうも見ようとしてたらしく目が合った。こういうのは別に珍しくない
仲間くらい覚えておかなきゃ、この先の人生やっていけないわ




2014.01.01 00:00


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