(0101) ▼ 赤司と歪に笑う

崩れた君を見て僕は笑う。




『…やあ、赤司くん』

「やあマユ。調子はどうだい?」

『そんなの最低に決まってんじゃん。バカにしてるの』

「ふふ、まさか。どうかと思って聞いただけさ」

『相変わらず悪趣味ね赤司くん。私そんな赤司くん大嫌い。ねえいつ放してくれるの、もう嫌だ』

「好きなだけ言えばいいさ。君はここにいるべきだ」

『勝手に決めないで、余計気分が悪くなった。今の私なら君を殺せるかもね』

「それは困るな。君を犯罪者にしたくはない」

『なら放せよ』

「嫌だね」

『………』

「…おっと。…危ないじゃないかマユ」

『「ダメだよこんな物騒なもの振り回しちゃあ?」聞き飽きたよアンタの戯言に。死ねばよかったのに』

「いつまでそんな口が聞けるかな」

『聞きたくないなら殺せばいい。いやもう殺せよ。…そうすれば一生アンタのもんになるなぁ?』

「…そうだね、それもいいね。けどしないよ」

『結局アンタも自分の手を汚したくないんだろ。残念だ、もうその手は汚れているよ』



『無意識って怖いね、ほんと』


壊れているのはどっちでしょう?



きっと意味はある。…多分。




2014.01.01 00:00


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