(0101) ▼ Ibで傍観

赤司いるんで最後krkですけど主はIb。




昼下がりの灰色の空の下、とある一角にて芸術品、と呼ばれるものたちが美術館並んでいる。今回展示してある作品の作者はワイズ・ゲルテナといい一部の人には人気の芸術家である
…まあそんなことはどうでもいい。今は私の話を聞いてくれ
今日、数あるお客様から二名ほど“びじゅつかん”へと足をいれた
その様子は全て『絵空事の世界』から見える
走って謎解きして走って走ってはしってハシッテの繰り返し。条件さえクリアすれば出口だって出てくる
ふむ、今回のお客様は随分と足が早い様子ですね。まあそれはそれでおもしろい
かれこれ何分くらい見てるでしょう。…ああ、失礼。どうやらこの時計は時間が止まっているらしい。これでは時間をお伝えすることができませんねぇ…
恐らく小一時間は見てると思います。いえもしくはそれ以上、でしょうか
ふふ、見てるのは楽しいですね。特に今回のお客様は人一倍リアクションが面白い
ああ、そこはアウトですよ、行ってはなりません。ええ、そこですよそこ。…ふう
…?見てて飽きないのかと?…そうですね、飽きませんね





だって私は『傍観者』なのですから…










『…という夢を見たんだ』

「…それを僕に言ってどうしろと?」

『赤司にも怖い気持ちをお裾分けしに来た☆』

「怖くはないけど」

『え!?だって自分が“絵”なんだよ?怖くないの?しかも最後不気味にこっち向いたんだよ?怖くね!?』

「…君が怖かったというのは分かったからさっさと退いてくれるかな。今部活中なんだけど」

『あ…』




2014.01.01 00:00


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