(0101) ▼ 赤司に無理矢理※

事後の話。ちょっと注意です。




重い眼を開けるとほんのりと明るい部屋
ここは私の部屋じゃない
下で布の擦れる音がする
ゆっくり目だけ向けるとよく知る人物
そういえばここでさっきまで何があったんだっけ。ああ、そうか


「っ、起きたか堀田」


彼は私の体を拭いていたらしく、手には濡れタオル
なぜ濡れタオルと分かるかと言うと目が覚めたときなんとなく冷たかったんだよね

話を戻そう
私はさっき、この人に犯されたんだ。理由もわからず、無理矢理
赤司くんは申し訳なさそうな顔してるし。ならやらないでくださいよ
重い体を上半身だけ起こし赤司くんに向き直る
言っておくが、今の私は真っ裸
赤司くんはぼっと顔を赤くする。今更赤くしないでください


『…赤司くんって変ですね』


へたれの類なのか、それともこういうのには不器用なだけか
この際どちらでもいいわ
変と言われた本人は「Σ」が付きそうなほど驚いた。というかショックを受けた


『だってそうでしょう。…普通ヤった後なら放置とかするだろうに、君はわざわざベタついた私を拭いてくれるしゴムだって付けてるし…本当変です』


そもそもどうしてこんなことしたんですか
突然部屋に連れ込んだと思ったら事に進むし

そう言うと彼は一度顔を逸らしまたこっちを向く


「堀田が…好きなんだ」

『…ならそう言えばいいじゃないですか。それとも私にフラれるのが怖かったとか?』


コクリ、頷いた
いつもの彼からは想像できない
全く


『初めてが好きな人だったからいいものの…それ以外の人だったら死んでしましたよ、もう』


そう小さく呟いたはずなのに聞こえてたようで目を見開かれた
ちょっと怖い


『ちなみに私は赤司くんのこと好きですよ?初めてがあんなだったのは不本意ですが…』


好きな人に触れられて嬉しくないわけないです
ただ8割傷を負いましたけど

最後まで言うと赤司くんはバッと抱きついてきて私は勢いのまま後ろに倒れる
床じゃなくてよかったー


「堀田…好きだ」

『私も大好きですよ、赤司くん』


本当は短編のつもりで書いてたんですけどタイトル思いつかなし微妙だしでこっち。
最後はハッピーエンドで!




2014.01.01 00:00


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