(0101) ▼ 病んだ赤司

ヤンデレ目指したはずですが…うーん…ヤンデレ?




昼休み。人気のない空き教室に連れてこられたかと思うとあろうことか入ってきた方の鍵を閉めゆっくり歩み寄ってきた
あっという間に壁際に挟まれる。所謂壁ドンというやつだ
好きな人にされたら嬉しいと言うが、今この状況でされるのは正直嬉しくない


「ねぇ」


そうこう考えてるうちに彼の冷たい声が教室に響く
こう言うときは大抵アレだと。もう慣れてしまったそれを思い出す
私が黙って彼の次の言葉を待つ


「どうして他の男と並んで歩いてたの?」

『………』


ここで仮に『赤司君には関係ないでしょ』と言うとしよう
多分きっと、いや絶対。狂ってしまう
突き放してしまったら駄目だと、誰かに言われたわけでもなくそう思った


『たまたま並んでただけ。本当は嫌だなって思ってたよ』


赤司君が隣にいないとダメだね。そう演技をした
彼の喜びそうなことを述べてご機嫌をとる。まるで殿とその家来みたい
でも彼はたったそれたけで嬉しそうに笑うんだ


「マユには僕しかいらないよね」

『…うん、赤司君しかいらない』


ねぇ、いつまでこんな演技をしなくちゃいけないの?
そろそろ疲れたよ
どうして私、こんな人を好きになっちゃったんだろうね?




2014.01.01 00:00


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