(0101) ▼ 黒子とかくれんぼ(幼少期)

実は高尾くんの双子の妹でした!(先に言う奴)
後半NGシーンあります。お兄様出ます。




僕はかくれんぼが得意だ。絶対に見つけられない自信があった
否、見つけてもらえない方が多いのだけれど


「みっけ!」

「あーちくしょー!」


ほら、また


「これで全員かー?」

「そろそろ帰ろうぜ」


僕は見つからない。いたことすら、忘れられる
最近になってわかったこの体質
影が薄い、らしい…。全く迷惑な体質だ
おかげで僕は最初からいるのにいないようにされたり、後ろから声を掛けたら驚かれるし
今だってそうだ。また見つけてもらえなかった
これで100しょ…


『みっけ』


突然真後ろから声がした
驚いて振り向くとそこには一人の女の子がいた


『君隠れるの上手いね。でも私見つけるの得意だからね!もう見つからないなんて思ったら大間違いだよ!』


つらつらと喋るこの子は誰だろうと意外と冷静な自分に驚いた
自分と同じくらい、もしくは下くらいの子に見つかるなんて。嬉しい反面、驚き反面
ぽかんとしたまま彼女を見上げていると彼女はニカっと笑い手を差し出した


『私高尾マユ!君は?』


おずおずとその手を取りながら「…黒子テツヤです」と名乗った
握られた手に力が少し入り


『黒子…黒ちゃんね!今日はもう遅いから帰って、また明日遊ぼ!』


それからバイバイとその場で別れてあの子最初からいたっけ?と今日の出来事を思い出す
…いなか、った

どうやら僕の100連勝は彼女によって阻止されたようだ
またチャレンジしよう




*NGシーン



『君隠れるの上手いね。でも私見つけるの得意だからね!もう見つからないなんて思ったら大間違いだよ!』


つらつらと喋るこの子は誰だろうと意外と冷静な自分に驚いた
自分と同じくらい、もしくは下くらいの子に見つかるなんて。嬉しい反面、驚き反面
ぽかんとしたまま彼女を見上げていると彼女は『あ、』と声をあげた
誰かに見つかったような、少々罰が悪そうな顔をしている
視線の先をたどると同じような顔をした男の子が一人仁王立ちで立っていた
…同じ顔…?


「マユ!勝手にどっか行くなって言っただろ!?」

『ごごごごめんなさいいい!!でもでもっ、この子がね…!』

「ん?あ、ごめんなー。うちの妹が迷惑かけた?」

「えっ、いえ…」


僕の知らない所で話が進んでいく
彼も僕に驚くことなく話しかけてきた。大抵の人は驚くはずなのだが


「むしろ彼女はボクを見つけてくれました」

「ふーん…なるほどな」


何がなるほどなんでしょう
近くまで来ると二人の顔がすごく…あ


「兄妹ですか?」

『そうだよー。こっちが双子の兄なの』

「ふ、双子…ですか」

「似てるってよく言われるけどそーでもなくね?ってマユ話し反らすな」

『ごめんなさい!』

「(ノリは似てる…)」




2014.01.01 00:00


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