(0101) ▼ 赤司で充電したい

※私がしたいだけです。




休み時間。やっと長い授業から10分休憩をもらった私は隣のクラスへと足を進めた
教室の入り口からひょこっと中を覗く。そこにあの目立つ髪色の人を見つけてタタタっと隣まで行く


「マユ?どうした?」


机横に来て漸く気付いたらしい征十郎は読んでいた本を閉じて私を見上げる
この状態でもまぁまぁいいんだけどね。やっぱり…


『征十郎、ちょっと開けて』


手で机とイスに距離を開ける様ジェスチャーする
頭に「?」を浮かべてる征十郎はわけもわからず言った通りにしてくれた
人一人分は開いたそこにすとんと征十郎の膝に座る。向きは立ってすぐ戻れるよう横座り
ぽすんと征十郎の胸に頭を預ける。征十郎はふっと笑いながら頭を撫でてくれた
ふわりと鼻をくすぐる征十郎の匂いに安心する。とくん…とくん…と脈打つ心臓の音にも安心する。そっと目を閉じる

要は征十郎さえ近くにいてくれれば安心する

暫くすれば予鈴のチャイムが鳴る。それまでずっとこうしてた私は周りから見たら恥ずかしいだろうか
現に征十郎の前には青峰君がおり、さっきからずっと驚いてた
チャイムもなったことだし征十郎から離れなければいけない。少し名残惜しいが仕方ない


「またおいで」


その言葉に大きく頷いてから自分の教室へと戻った
これで次の授業も頑張れる!




2014.01.01 00:00


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