(0627) ▼ ばくごー△

「別れてほしい」

「…はあ?」

このくそ暑い日に久々の休日で、そんな日に突然「会いたい」なんて連絡もらって出向いたってのに。なんだ、この仕打ち。

「頭でも沸いたか」

「本気だよ」

余計に立ち悪ぃじゃねーか。

「色々考えてたんだ。ここ最近会えないのは、まあしょうがないとして。そうじゃなくて、気持ちの問題。私本当に好きだったのかなって。たくさん思い出しながら、たくさん考えて…もしかしたらそうじゃないのかもって思えて。そしたら悪いことしてるような気になっちゃって、今日、休みだって伝手で聞いて…。ごめんね、ちょっと騙す様なことして。だから、」

ぐだぐだ話すこいつに苛つく。内容なんかじゃない。もっと目の前の事だ。
なんでそんな、

「泣くなよ」

「…!」

「本気で別れてーんなら泣くな」

「…っ、だって、」

「うっせ」

泣きそうな面してるこいつの頭を誰にも見られないように胸に抱く。そうするとこいつは黙って大人しくなって、それから安心する。ちょうど良い位置にある頭に顎を乗せると下から痛いと聞こえた。

「もう少し待ってろ。全部ぶっ壊してやるから」

お前の不安も、嫌味も、全部。俺が守るから。



背中痒かった…(´-`)




2017.06.27 02:11


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