(0731) ▼ 『あなたを刀剣男子 追記

Aの子で三条と五条と。台詞のみ。わちゃわちゃ。



「ふあぁ……ぁふ…ん…んん…おも…ん?」

「お、起きたのかい?」

「鶴丸か?重いんだが」

「ああ。重いだろう、人の体は。ちなみに君はそこそこ軽かったな」

「そうか。…退いてくれない?」

「嫌だ。またどこかへ消えてしまっては困る」

「消えないし。もう昔とは違う。それは私よりも君がよく分かっているだろう?…おいそこで隠れて見てる兄弟たち、助けろ」

「!?なに、」


「――あっはっはっ、気づいておったか」

「まあなんとなくだ。あと岩融、君は無理があると思う」

「そうか?そうだ、今剣だ。昔と違うのは、お主は分かるか?」

「うーん、ぼくはそれがわからないんですが、××はどうおもういますか?」

「……さあな。とりあえず鶴丸を退けてくれ。重い」

「あいわかった。鶴、××は退いてほしいそうだ。大人しく退け」

「ぐ…うわっ、やめろ小狐!引っ張るな!」

「寝ている××の傍にいた罰じゃ。××はまだ顕現で来たばかりの赤子も同様の存在。主さまが申しておった。“赤子は寝ることと泣くことが仕事”だと。つまり邪魔はしてはならんのだ」

「赤子か。懐かしいな」

「三日月、お前私の赤子時代を知らんだろ。そもそも存在してなかっただろう。何が懐かしいんだ」


「あ!そうでした!××、このあとほかのとうけんたちもまじえて、ゆうげのじゅんびをするんです。そのせきに、もちろんおまえもきますよね?」

「…食う、のか?」

「そうですよ」

「食ってもいいのか?」

「もちろんです!」

「…そっか。そっか…」

「ふふ、たのしみですね」

「ああ。私にとっては初めての食事だ」

「しょくじのじゅんびはしょくだいきりと、やげん、それからかせんというとうけんがやってくれてます。たまにおおくりからと、あるじさまがてつだってるんですよ。おおくりからははんきょうせいてきにですね」

「その話面白そうだなあ」

「くわしことはのちほど。それからいまはなしたとうけんたちのことも、あとでしょうかいしますね」

「ああ」


「相変わらず今剣は××を笑わすのがうまいな。餅を焼いてしまう」

「俺もだ」

「私もです」

「俺もだ!はっはっは!前の主に似ているのやもしれん」

「して、鶴丸。なぜそこまであれに執着する?いや可愛がってもらった、と言う話を詳しく聞こうじゃないか。ん?」

「お、俺に聞くなよ。可愛がってもらった、と言うより構ってもらってたというか…」

「うむ、詳しく」

「……本当に大したもんじゃないんだぜ?」

「鶴は分かっておらぬのう。あの××が鶴に構ってやってる時点ですごい事なのだぞ?あれは何をするにしてもやる気がない、父様からも呆れられてたもんだからなあ」

「そうなのか!?」

「それなら私も思いました。昔はとにかく動くのでさえ嫌で父様が本体を、我々が××を担いで移動していったもんです。懐かしい…」

「よく運んでいたのは俺だったがな。街の物には興味は示すが、動こうとしなかった。だから余計に気になるのであろう、三日月は」

「うむ」

「こいつは驚いた…。いやはや、××はやる気がないのか。そうか…」

「さあ鶴丸や。お主の話を聞かせてくれ」

「本当に大したことではないぞ?俺がまだ打たれたばかりの頃、何をしていいのか、どこに行ってもいいのか分からない状態の時××が現れて、少しばかり話をした。それが何度もあって、次第に俺は周りの事を理解し始めた。それだけだ」

「あの××が…」

「鶴丸の所に…」

「…一人で、か?」

「「!!??」」

「そそそそんなはずは…!父様は!?父様と一緒に五条の所に来ていたのではないのか!?」

「××!どうなんだ!?」

「っわ、あ?なに…?」

「これみかづき!こぎつね!××はいま、かみんちゅうだったんですよ!じゃましないでください!」

「ううううむ、それは悪いことをした。すまなかった。××一つ聞きたいことがある。何故五条の鶴丸の所に来ていたんだ?誰と?いつ?何故だ?」

「同じこと2回聞いてないか?三日月、落ち着けって。もう何聞いてきたのか分かんねえよ」

「…すまぬ。して、何故鶴なんかを構ってたのだ?」

「なんかって言うなよ!君、××が絡むと俺に対して冷たいな!?」

「鶴丸ぅ?うーんなんでだったかなあ。……あーうん、秘密」

「「なに!?」」

「何故だ××!!俺とお主の仲であろう!」

「秘密にされると俺まで気になっちまうぜ…」

「みかづき!すこしおちつきなさい!うるさいですよ!」

「今剣が大人になったな。良い事だ!」

「ううん、なぜでしょう。このかんかくまえにも…?」



「君たち、夕餉の準備が…おや××。よく眠れたかい?」

「石切丸か。微妙、だなぁ」

「そうか。すまないね、皆××が来てくれて嬉しいんだよ。もちろん私もね」

「…ああ、分かってる。私も嬉しいと思う」

追記:10/23


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