(0417) ▼ 春、黒子は出会った

――春。桜が舞い散る季節。

――僕は、君を見つけた。





長い入学式を終えた僕は息抜きにと校内を散歩していた。
図書室の場所さえ前以って知っておけばいいと思って。今は外をうろうろですが。

後者の裏側に小さな花壇を見つけ、近づくと奥から女性が現れた。手には如雨露。もしかして上級生?
元からの影の薄さでこっそり近づきその様子を見守る。
背は僕と同じくらいのその子は水を撒きながらふと顔を上げた。横に顔をずらし、一瞬目が合った。が、すぐに逸らし。ふうっと肩の力を抜く。
気付いたのかと思いました…。


『…あの、何か御用ですか?』

「…え」


気付けば目の前に彼女がいて困ったような表情をしている。



―また君も、僕を見つけたのかな。



サクララン
意味:人生の出発。同感。満足。愛情


昔花言葉を題に物語を書くみたいな中編考えて諦めたプロローグ。




2014.04.17 17:42


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