(0304) ▼ エレン姉と弟のつかぬ間

「エレン、10分以内にコイツが起きたら俺の部屋に来いと言っておけ」

「は、はい」


数年ぶりに再会した姉は今や人類最強の右腕になっていた。昔とそんなに変わらない顔、しぐさ、喋り方。遠く離れてたけど生きてたことにも嬉しかった。唯一の肉親だから。
変わらない姉、変わったオレ。何故か今ここにいるのも緊張する。


『ん…』


任務の後は必ず寝てしまうらしい姉は、今もぐっすりと熟睡中。こうしてのんびりするのは久しぶりだな。あんまりこういう時間はないから。

けどこの時間もすぐに終わってしまうんだろう。
こんな時間程、あっという間に終わってしまう事をオレは知ってる。


『…エレン…?』


兵長が出ていった約五分後、姉は眠そうに目を開けた。兵長が呼んでいたと告げると、特に何か言うこともなくため息をついた。この様子だと何度もあるようだ。
乱れた服を軽く直して部屋の扉へと向かう。


『そうだエレン、暫くここにいてね。多分お迎えが来ると思うから』

「?わかった」


それだけ言うと、兵長が待っているであろう部屋へと向かっていった。


実は連載考えてたリヴァイ右腕の子でした。分かる人には、分かるはず…!




2014.03.04 18:51


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