(0227) ▼ レッドが逆トリップ

夢主は社会人か高校生(一人暮らし)です。書けたから満足。続かない。…はず。




目覚ましの音が嫌味たらしく鳴り響く。擬人化するなら「起きろやゴルァ」だろ。でもその時間に設定したのは私でちゃんと言うこと聞く辺り、ヤンデレと言うやつだろう。確かこの場合だと「ヤンキー」+「デレ」で、ヤンデレだった気がする。曖昧だけど。寝起きの頭だけど。
今もなお鳴り続ける時計に嫌気を指しつつ時計のある場所へと手を伸ばす。しかしいつもある場所に時計がない。布団から手を伸ばしているだけなので直接見ていない。ううんいつもこの辺なのに。落としたかなあ。もそもそ、布団から少し顔を出す。おれ、そういや時計の音止んでね?え、電池切れ…?ハッ!!あの子もしかして最後の力を振り絞って私を起こしてくれたのね…!?だとしたらなんて…!
まあそんな訳の分からないテンションの台詞を心で吐き捨てながら時計のある場所を見る。うーん、ない。なら下?……ないね。ん?おかしくね。
寝ぼけ眼でめんどくさいけど部屋を見渡した。昨日の晩は確かに在ったのに。そして部屋を見渡してそれを通り越してまた視線は戻る。あれ、私あんな美形キャラのポスター貼ってたっけ。というかそもそもポスター貼らねえ。うんじゃああれなによ。決まってるじゃない、不審者よ、泥棒。………ん、あれ、あれれ!?


『?!』

「…あ」


部屋の真ん中、ベッドの真正面。イケメン、美形、二次元のイケメン並みにイケメンな人がそこにいました。
赤い服に赤い帽子…最近どこかで、見たことある……赤い…帽子…赤…………あ、か……………。


『……レッド!?』


瞬間眠気なんてさっぱり消えてがばりと起きた。レッド(仮)の人は突然私が起き上がったせいか、ビクリと肩を揺らした。さっき咄嗟に叫んじゃったけどコイツは立派な不審者で…不審者だからなによとか考えない!
って言うかよく見たら私の時計が彼の手元にある…!?




2014.02.27 15:56


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