2012-11-20 Tue 4:45



「翔ちゃん」


独特な声の高さでいつものように俺の名前を呼ぶ那月。相変わらず時と場所を分かっていないし、と言うか今はレコーディングで順番待ちだろ!ああ、せっかくイメージトレーニングしてたのにと俺は溜め息をついていた


「あれ、翔ちゃん溜め息ですか?だったら元気になって貰わないと―」


「だから、それはお前が原因だろうがぁあぁぁあぁあぁぁあぁあぁぁぁ。こっちは―」


いつものようにカッとなってしまうも那月はきょとんとして俺を見つめる。え、何?何なんだ?意味が分からないと思ってしまえばギュッと那月に抱き付かれてしまった。


「やっぱり翔ちゃん可愛いですうぅうぅぅ。」


「か、可愛いって言うな!というか抱き付くなぁあぁぁあぁあぁぁあぁあぁぁぁ」


男に向かって“可愛い”って禁句だけど、那月の性格上“小さくて可愛いもの好き”は昔からで他の奴らに可愛いって言われるよりまだ那月に言われていた方がいいと思ってしまう。


「翔ちゃん」


「何だよ。那月」


「大好きです」


「んなの、分かってるよ」


ああ、もしかしたら俺はいつの間にか那月に惹かれていたかもしれないな。多分


――――


押せ押せ那月にツンツンな翔ちゃん。取り敢えずラブラブな二人はどこですかー!!!!!
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