消された名前

あれからお仕事に埋もれて数日。
ジンから送られてきたコードネーム所持者である構成員リストを見ては脳内を侵していくラムの声と戦う日々が続いた。

『っ…』

リストを床にばら撒いてベッドに埋もれる。

ダメだ…
わかってるのに、思い出せない…
ジン様だって何考えてるの?
俺に組織の人間を忘れさせた方が組織にとっても都合が良かったのに、どうして思い出させたりなんか…
いっそラムの言いつけのままで良かったのに…

呼び鈴が鳴ったので立ち上がってのろのろと玄関に向かう。
ドアを開けたらコナン君がいたのでため息を吐き出した。

「…何その反応」

『別に、来てくれるなら事前に連絡してよね
こっちも立て込んでたんだから』

「しただろ、電話3本にメールも5回」

『そうだっけ?』

家に入れたけれど、コナン君がここに来たということは家賃の請求だろう。
部屋に入ったコナン君は絶句。

「雪白さん…ご乱心?」

『そうだよ、悪いか?』

「それにこれって…」

『おっと、これは機密情報だったね、家賃対象外だ』

慌てて構成員リストを掻き集める。

「あれから何か進展あった?」

『まあ、なくはないね
ラムの調教をジン様が厄介扱いしてね、送られてきたのがコードネーム級の構成員リスト
しかも顔写真付きのね
ラムから支給されてたのは書面だけのリスト
だけどあいにく俺はラムからの洗脳のおかげでジン様のリストを見て記憶を戻そうとする度に精神を削り取られてる、最悪だ』

ていうか、この頃やる気もでないし安室さんも忙しそうで来てもらってないし。
イケメンがいないだけでこんなに生活に潤いがなくなるんだね。
荒みきった砂漠のようだよ。

『毎日魘されてる、でも思い出さなきゃ仕事にならない
この前の仕事で留守番中に近付いてきた男を一人処分したら、物凄く面倒なことになった
その男は公安警察の一人、ジン様を追っかけてきたみたいだね
その日の午後に俺は警察庁で仕事があった
…彼に聞かれたよ、組織の仕事の件で知っていることはないかってね
流石に顔は見られてないと思うけど、俺が公安に目を付けられそうになってる
安室さんも俺を疑ってるし、上手くやってくれるとは…あんまり思えないんだよね』

「疑ってる?」

『そんな言い方してたよ
俺がいくらダブルスパイだとわかっていても、本業の人間を始末したのは流石にマズかったかな…
連絡もないし忙しいんだろうけど…週に2回夜ご飯作ってくれる筈だったのに、もう週末だし一回も来てないんだよね』

「(おいおい…
片方がほとんど記憶喪失状態になって数日でもう夜ごはん作ってんのかよ、この二人も相変わらずだな…)」

書類を纏めてからため息を吐き出し、椅子に座ってから別の仕事の資料を整理した。

「そういえば雪白さん、なんか痩せた?」

『そう?』

「ちゃんと食べてんの?」

『……』

「昨日の朝は?」

『昨日は起きたら緊急の仕事が一件入ってたからそれを片付けて…』

「じゃあ昼は?」

『取引先の人と会議室でカフェを飲んで…』

「夜、まだ自炊してるんでしょ?」

『夜は仕事を片付けて、それから構成員の記憶戻すために奮闘して…』

「全然ご飯食べてないんじゃん」

『…そう言われてみればそうかもしれない』

「じゃあその前は?」

『そうだねえ…組織の仕事も立て込んでたし本部から山ほど調査記録が届いたから色々して…
3日はカフェとクッキーで過ごしてたかも』

あ、そうか。
ご飯食べてないからこんなにやる気がないのか。
いや、最早ご飯を作る気力すらでてこないよ、イケメンに会いたいですね。

『…イケメンのごはんが食べたい』

ぽろりと一言こぼれた。

「じゃあ頼めばいいじゃん」

『そう簡単に頼めるわけないだろ!?
何言ってんの!俺、疑われてんだよ?
それにあの人多分忙しいし、いくら週に2回だなんて約束したからって律儀に約束守る男なんて世の中そうそういないわけだし、なんかあの人といると振り回されて頭ん中がぐちゃぐちゃになっちゃうし…』

「でもさー、雪白さん実際ごはん食べてないよね?」

『それは…』

「じゃあ報告しとくね」

『ええ!?』

「安室さんのことだから約束を忘れたわけじゃないだろうし、昨日もポアロにいたし
雪白さんの食生活がガタガタだって言ったらすぐに来てくれると思うけど?」

『まさか
彼がどれだけ忙しい人か知ってんの?
それに多少ごはん抜いたって生きてけるんだし、俺、監禁生活で一ヶ月は拒食状態になっても生きながらえてるような人だよ?』

「あ、もしもし、安室さん?」

って、えええ?
何勝手に電話掛けてるんですか?
彼、仕事中だったらどうするんです?
なんで俺が連絡もしなかったと思ってるんですかね、この少年は…

「うん、雪白さん、また仕事ばっかりでごはん食べてないみたいで…」

もう知らん、勝手にやってくれ…
俺は仕事をするぞ…

「このところずっとコーヒーとクッキー、一日一食の生活だったって
本人は気を遣ってるみたいで連絡をしなかったみたいだけど、夜ごはんの約束も忘れられたんじゃないかって落ち込んでたし安室さんに会いたがってたみたいだから…

え、今?
今…も仕事し始めちゃったよ…」

書類整理をしながらドイツからの仕事を片付けていたら服を引っ張られた。

『何?コナン君、仕事中だから後に…』

そちらを向いたら、コナン君は満面の笑みでした。

「今から来るって」

『はい?』

「ポアロにいたみたいだよ」

『いや、あの、誰も呼べと頼んでおりませんが…』

「ごはん、食べてないんでしょ?」

『食べておりませんが、あの、俺を彼とまさか二人きりにでもさせる気ですか?』

「二人の方がいいんじゃないの?」

『じょ、冗談…!ムリムリムリムリ…!
あの人と二人きりにさせられたらどうなるか…!』

な、な、なんてことをしてくれたんだ、この子は…

床に膝をついて項垂れる。
それにポアロにいたって事は今日本業ではなくてただのバイトだったのかよ。
いや、それはもしかしたら本業を装っての潜入捜査かもしれないし。
仕事か。

『仕事中の人をそうやって呼び出すなんて、君、社会人に失礼な行為だと思わなかったのかね…』

「定期的に確認しておかないと雪白さんが家で孤独死するんじゃないかって安室さんが切羽詰まった声で言ってたから、緊急事態なんじゃねーのか?」

『緊急事態って…仕事より緊急事態なことなんてないのに?
信じられませんね…もしそれで彼が本当に来たら彼の仕事人としての態度も疑いますからね…』

「いつまで項垂れてるんだよ…」

頭が床にめり込みそうだ。

「そんなことしてたら頭に血が上って気持ち悪くなるよ」

『う…』

「雪白さんて馬鹿なの?」

パタリと床に横になったらなんだか知っているエンジン音が聞こえて嫌な予感がしてきた。

『コナン君』

「何?」

『鍵、開けてきて』

「え?」

いいから、と玄関に追いやってため息を吐き出す。
本当に仕事に対する姿勢を疑っています。

「やあ、コナン君、連絡してくれてありがとう」

「ううん、今日僕が来なかったら雪白さん本当に孤独死してたかもしれないから…」

「それにしても、呼び鈴を押す前にドアを開けてくれるなんて丁度いいタイミングだったね」

「あ、それは雪白さんが…」

「…相変わらず、足音は覚えてくれてるみたいだね
それで、その張本人は?」

「部屋に…」

部屋に入ってきたイケメンを見て、ちょっと心が救われました。
来ただけでこの効果ですか。
イケメンてすごいですね、尊いです。

「蛍さん、何寝てるんですか、栄養失調ですか?」

『貴方こそ何してるんですか、仕事放り出すなんて馬鹿ですか?』

「貴方こそ食事を怠るなんて馬鹿なんじゃないんですか?
一体何日食べていないんですか?」

『知りません、頭働かないです』

「それから先日の件で伺いたいことがあるので食事の時にでもしましょう」

『…話すことはありません』

「まあ、そう仰らずに
一応こちらの人間を始末した組織の人間は特定できていますので」

『…!』

「穏便に話し合いでもしましょうか」

…特定、されてるって…?まさかもう公安に…?
俺を組織の人間として始末するか、それとも…

サアッと血の気が引いていく。
すぐにでも荷物を纏めて日本から引き上げるべきか。
それとも組織に身を置いて公安を完全に敵に回すべきか。

「雪白さん、じゃあ、僕は帰るね」

『えっ、ねえ、だから勝手に呼んでおいて二人きりにさせる気?
しかも重たい話をさせられるみたいなんだけど置いてくの?
ねえ、君のせいだよ?責任とって…』

「じゃあ、コナン君、また蛍さんが孤独死してそうだったら連絡よろしくね」

「うん」

『ちょちょちょ、何帰ろうとしてるんですか…!?』

「だって大事な話するんでしょ?」

『大事な話っていうか俺の命が左右されるような話だけど…』

「じゃあ邪魔したら悪いよね」

『いや、あの…』

「じゃあね、安室さん」

「またね、コナン君」

『あ…ちょっと…コナン君…』

彼は俺を置き去りにしていきました。
なんて酷い高校生でしょうか。
仕方なくダイニングに這って行き、椅子の上に座って項垂れていました。

「お待たせしました」

ああ、なんて素敵なプレート…
カフェで出てくるような完璧な盛り付け、カフェまでついてるし栄養バランスまで計算し尽くされた本当に素晴らしいメニューですね…
ここが家じゃなくてカフェかと見間違えるよ…

「どうぞ、数日分の栄養はきちんと採ってくださいよ?」

『いただきます!』

素晴らしいイケメンごはんです。
数日ぶりのごはんがまさかイケメンごはんになるとは思いませんでした。
なんてことでしょう。

『なんて素敵なカフェごはん…これは…早々にカフェを開くべきですね
お店を出すべきです』

「喜んでくださっているところ申し訳ありませんが、穏便な話し合いをと言いましたよね?」

『……』

向かいに座る安室さんは足を組んでテーブルに腕を乗せた。
素晴らしいポージングです。
美しいです、これは雑誌の撮影現場か何かでしょうかね。

「コナン君から多少の事情は聞きました
飼い主の指示でどうやら記憶を取り戻すことを許可されたようですね」

『…はい』

「まあ、それは良いとして…
本題はそちらではなく先日の駐車場の件なのですが、記録用の画像を解析したので身長や体格、所持していた拳銃の型は全て僕の知人と一致します
念のためと録音されていた声を聞いて確信しましたけどね

どうされるおつもりです?」

『…任せましょう』

「とは?」

『貴方の返答次第です
公安に身柄を拘束すると仰るのでしたら俺は組織の人間として組織に身を潜めます
何か代案があるのでしたらこちらは組織のスパイとして今まで以上に詳しい情報提供をさせていただきます
その代わり、俺を組織のスパイだと公安の方々が納得してくださるのであればの話です』

「一つだけ言っておきますね」

そっと手が伸びてくる。
思わず身構えてフォークを置き、拳を握りしめたらその手を掴まれた。
そして握られた拳を解くように指を開かれていって体温がじんわりと伝わってくる。

「彼を撃ったのが貴方だということは、僕しか知りません」

『…どういう、ことですか?』

「画像の分析も声紋の一致も確認したのは僕だけです
本部では血眼になって犯人の特定を急いでいるようですが、実際まだ僕しか知っていないのですからやりようによっては多少の融通は利きますよ
そして貴方が犯人だということを伏せておくこともできます、取引にはなりますが
貴方は組織の人間として任務を遂行しただけにすぎませんから、逆にそれを利用して貴方がそういう手段をとらざるを得なかった状況だったと説明して揉み消すことも可能です」

…公安にバレているわけじゃなくて、あくまで安室さんだけにしかバレてないってこと?
だったらなんで素直に上に進言しない?
自分の本業のことでしょう?

『…その取引とはなんですか?今まで以上の情報ですか?』

「いえ」

『組織を裏切れとでも仰るんです?』

「それは貴方の勝手でしょう?」

『でしたら何を…』

「ジンの飼い猫であると同時に僕の野良猫になっていただきたい」

『は、い…?』

意味がわからなくて目が点。
しかし本人は至って真面目らしく、真顔で手を握りしめられた。
ていうかいつまで俺の手を握ってるんですか、この人。

「組織の関係は忘れてくださって構いません
その代わり、餌をもらいにくる野良猫になっていただきたいんです
おわかりですか?」

『いえ、全くわかりません』

「僕は貴方に今まで通り料理は提供しましょう、餌として
餌付けします、その代わりに貴方は僕の所へ定期的に来て、定期的に何かを持ってきてください」

『その何かというのは…』

「状況によります
情報の時もあります、貴方自身の場合もあるでしょうし
飼い猫のように厳密な制限はしませんから、僕の所にも定期的に顔を出すようにということです
でないと貴方は勝手に家で飢えて孤独死でもしかねませんから」

ここまできてやっと気付いた。
なんかおかしいぞ。
この人、いたって真面目に仕事っぽい話してるけどさ、あれ、聞き間違いなのかな。

『安室さん』

「はい?」

『…いつから公私混同のプライベートのお話になったんです?』

「いいじゃないですか」

『仕事の話でしたよねえ!?
俺の命が懸けられた大事な話し合いでしたよねえ!?
いつからなんか独占欲丸出しみたいな変な話になっていったんですか!?』

「いい話だと思ったんですけど、お気に召しませんか?
僕としては貴方を監視する正当な理由と会う理由と愛でる理由を得られ、貴方にとっては今回の事件の容疑者から外れるという効率的な取引だと思いますよ」

『ちょっと待ってください、貴方の言う3番目の利益が何かおかしいです』

「どこもおかしくありませんよ
さあ、どうしますか?」

きゅっと手を握られました。
ねえ、イケメンに手を握られ、笑顔で取引を持ちかけられたらどうしますか。
断れますか。

俺は、こ、こ、断れません…!

『…わかり、ました、お受けします』

「交渉成立ですね」

いや、なんかおかしい…
この取引、やっぱりなんかおかしいよね?
仕事と何も関係なくない?
思いっきりプライベートだし、それで俺が簡単に容疑者から外れますかいな…

『あの、これは詐欺ではありませんよね…?』

「詐欺?」

『あ、あまりに話が上手すぎませんか?
貴方のプライベート的なお話でどうして仕事上の疑いが晴れるんでしょうか…』

「それは決まってるじゃないですか
簡単に貴方を手放すわけにはいかないからです」

…何、それ
しかも手、全然離してくれないし…!

「そろそろ僕のこと、思い出してくださってもいいんじゃないんですか?」

『…また、その話に繋がるんですか?』

「蛍さん、あまり一度に情報を与えると貴方がパンクしてしまうと思って言わないでおきましたが、貴方の性格上ハッキリ言っておかないとわかっていただけないようなのでもう言ってしまおうと思います」

『は、はあ…何のことでしょう…?』

「僕と貴方の関係性についてです」

『…お友達ではなかったんですか?』

「友達ではありましたよ
ですが、僕と蛍さんは…」

爪の先まですっと撫でられて手が離れる。
安室さんが口を開いた瞬間に呼び鈴が鳴った。

『…今日は来客が多いですね、ちょっと出てきます』

玄関に向かっているというのに呼び鈴を連打されたので流石に呆れた。

『はいはい、わかってますって』

玄関を開けて門を開けた。

『どうしたの、お兄さん
まさか今日は二人もイケメンにあやかれるとはね…』

「二人?
なんだ、奴も来たのか」

『今ごはん中です』

「まだ17時だろう、早めの夕食か?」

『ここ数日ごはん食べてなかったみたいで、それをコナン君に通報されてね…
急遽ごはんタイムになりました』

「餌付けか」

『で、秀一はどうしたの、こんな時間に』

「今夜泊めてもらおうと思ってな、酒も持ってきた」

『だからアポなしで酒持参するのやめてって言ったよね!?

…え?』

知ってる…
この会話と、やり取りと、それから…

「また貴方ですか」

「やあ、元気そうだな」

「今重要な話をしてる最中なので邪魔しないでいただけますか?」

「じゃあ邪魔しないように待たせてもらうか」

「待たせてもらう?
何を仰っているのかよくわかりませんね」

知ってる、この、二人の会話も…

「蛍、そろそろ仕事で埋もれている頃だろうと思って息抜きに…蛍?」

「蛍さん?」

頭が…なんか、変…
どうして?
ラムの声がまた聞こえてくる…ねえ、どうして…?

[忘れなさい、アンジュ]

[俺の仕事のためだ
思い出せ、アンジュ]

ねえ、どちらの言葉を信じたらいい?




煙草の、匂い…

重い瞼を持ち上げ、ゆっくりと瞬きをして体を起こす。
ソファーに寝かされていたようで、向かい側には煙草を片手にウイスキーをロックで嗜んでいる秀一が見えた。

「目が覚めたか」

『…俺、何が…』

「疲れでも祟ったんだろう、急に倒れたから貧血かと思ったが…」

『倒れて…そう…
あの、安室さんは…?』

「一度仕事で出て行ったが直に戻ってくるだろう
…何があった?」

『…わからない
あの光景を知っていた、秀一と安室さんがどういう関係なのかわからないけれど、二人であそこで言い合いをしていたのを俺は知ってた

ラムからは忘れろと言われていた構成員…
この前の仕事でジン様には仕事に支障が出るから思い出せと言われた
思い出そうとしても、ラムの声に支配される…どうしたらいいのかわからない
思い出すことを怖いと思ってるのかな、俺は…』

「…お前も記憶を取り戻しかけているようだな」

『この前初めてベルモットの顔を見た、女だった』

「初めてではない筈だ」

『うん、そうだね…でも俺の中では初めてだったよ
それから知らない男と女と…後でジン様から送られてきた構成員リストでコルンとキャンティだっていう奴なのはわかった
おかしいよね、そのリストの中にいなかったの』

「…奴が?」

小さく頷いた。

『コードネーム級の構成員でジンとも接触している
それに資料で見たかぎりベルモットとも行動していたらしい
それほどの人物でリストに載ってないのは絶対おかしい…俺と接触しないようにジン様が意図的にそのリストから名前を抜いたとしか考えられない』

「道理で奴に関しての記憶の戻りが遅いと思った
ジンが図っていたか…確かにお前とバーボンとの接触を問題視していたからだろう」

『一番いい手段は、早く記憶を取り戻してジン様に応えられるようにして、ラムの前では記憶のない猫を演じること
それなのに…どうしてあの人だけは思い出させてくださらないんだろうね…』

それにさっき安室さんが言いかけていた言葉も引っかかる…
俺と安室さんの関係って…一体何だったの…?





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