仕事のミスは引きずるだけ無駄。

朝からお仕事です。
最近やっと傷がふさがってきたので、ベッドでお仕事していた生活ともおさらばです。

『はい、クロードです』

電話に出たらムッシュ服部でした。
どうやら先日の地下組織はお縄になったようです。
ですが先一ヶ月は大阪に足を踏み入れないように言われました。
まあ、末端の構成員が潜伏している可能性もありますしね。

『わかりました

ええ、用心します
先日は本当にありがとうございました

…くれぐれもそのことは内密にお願いいたします
本当に俺の凡ミスですから

わかっています
不用意に貴方の息子さんとも接触することはないでしょう、危険な目に合わせては貴方に合わせる顔がありませんから
また何か必要なことがありましたらいつでもご連絡ください
相応の対価は払いますから
では失礼します』

電話を切ってからスマホをベッドに放ってパソコンと睨めっこ。
部屋に入ってきたのはイケメンでした。

「休憩でもしたらどうですか?
貴方、怪我したからって回復も待たずに休まずベッドでも仕事してるんですから…
ちゃんと寝てます?」

『ええ、寝てますよ』

デスクにマグカップを置かれて画面から顔を離す。
ありがたくカフェをいただこうと手を伸ばしたら頭に手が乗っかって画面を覗き込まれた。
それからスッと頬を撫でられて顎下を擽られたので、手を追いやってキーボードを叩き小さくため息を吐き出した。

「気晴らしに散歩でもします?」

『そうですね』

「そろそろ蛍さんに戻ってくださいね、クロードさん」

ぽん、と頭を一撫でされたのでなんだか力が抜けた。

…だいぶ力んでたのかね、遅れを取り戻したかっただけなんだけど
顔が割れたなんて諜報部員として失格っていうか、組織であれだけ鍛えられてたのに一発食らうなんてザマァないね
あれから自己嫌悪しかしてないし…結局寝られてないよ
寝られるわけないじゃん、局長はちょっとお小言を言ったけれど俺のミスじゃないと庇ってくれたし…
複雑すぎ…

「蛍さん、聞いてます?」

『え?』

「やっぱり聞いてなかったんですね
今日の仕事は終わりです、辛気臭い顔ばかりで仕事されても困ります」

『…あんな凡ミスするなんて自分で自分が信じられません
あんな銃弾の一発くらいなんで避けられなかったのか…
確かにサイレンサー付きのコルトで右側から発砲されたんですけど、神経を研ぎ澄ませば弾丸の一発くらい…』

「…自己嫌悪もいい加減にしてください
貴方、初めてだったんじゃないんですか?補聴器を付けなくなってから発砲されたのは」

『……そう、なんですかねえ
自分で発砲はしましたがされたのは…記憶にありません』

「らしくないですね」

『…外、行きましょうか
カフェとケーキが食べたいです』

久しぶりに椅子から降りた気分だ。
クローゼットを開けて部屋着を脱ぎ、白いシャツを着てジーパンを履く。
新品のカーディガンを肩に引っ掛けてクラッチバックに財布とスマホ、それからタブレット端末を入れていたらタブレット端末を抜かれた。

「仕事は禁止と言ったはずです」

『私用でもですか?』

「スマホで十分でしょう」

仕方のない人だ。
違和感を感じ、疲れたからだと思っていたのだけれどやけに雑音が酷い。

『…安室さん?』

「はい?何です?」

おかしい…
右側を見てから左側を見た。

『あ、いえ…』

思ったよりも離れたところに安室さんは立っていた。
まあ、聞こえてるからいいか。
久しぶりの外出です。

「行きたいカフェでもあるんです?」

『いえ、そういうわけではありませんが…』

「寝不足ですか、また僕に嘘をつきましたね?」

『…すみません』

「やけにボーッとしていると思ったらそういうことですか」

『どうも寝られなくて…』

「考えすぎじゃないですか?
現に貴方の上司だって完全に貴方のミスだとは言ってないんですから」

『また人のメール勝手に見たんですか、呆れた人ですね』

「貴方がパソコンの前に張り付いて離れないからですよ」

安室さんと出掛ける時は電車を使うことなんてほとんどないのだけれど、散歩なので歩いて出てきてしまったしたまにはいいのかなと思っていた。
電車のドアが閉まってから雑音がやけに気になった。

…耳鳴り?
どうして?寝不足だったから?

「蛍さん」

雑音に混じって声がしたので思わず右へ左へと目を動かしてしまった。

「もしかして耳の調子でも悪いんですか?
家にいた時もそうでしたけど、僕の声、正確に届いていませんよね?」

『……』

無意識に掴んでいた安室さんのジャケットから手を離した。

『雑音が…』

「…あまり酷いようでしたらすぐに降りましょう」

小さく頷いて答え、カーディガンの袖を握り締めた。
なんとかデパートのある駅までは持ちこたえたけれど、なんとなく感覚も変だ。
いつもと違う。
安室さんが左側にいるだけで少しは安心できているけれど距離間がわからないのは正直厄介だ。

「今日はいつもより人が多いですね、バーゲンでもやってるんでしょうか」

『日本はバーゲンがいつやってるかわからないから困りますね
フランスだと政府がバーゲンの日にちを決めていますから、皆その日のために貯金したりしてるんですけど』

「今日は買い物でもするんです?」

『いえ、目当てはカフェとケーキだけですから
勿論、貴方と過ごす時間も…です』

「ですからどうして僕が録音できない時にそういうことを仰るんですか」

『録音する意味がわかりません』

「記録です」

なんでもかんでもデータ化しないでください…
完璧人間のくせになんかやっぱり想像の斜め上を行き過ぎててよくわからないな…

デパートに入って足を止めた。

うわ、何この耳鳴り…
ていうか雑音?
これじゃ脳内に音が反響してるみたいで何が何だか…

「蛍さん」

ハッとして瞬きをする。

「…えり…たの…は…」

え…待って、何…?
雑音が酷くて安室さんの声すら拾えない…

『"何を言ったんですか?"』

「"…今日は帰りましょう、貴方の耳の状態は良くないみたいですし負荷をかけるのも良くありません"」

『"でもケーキ…"』

「"そんなに食べたかったんですか…"」

頷いたら、ため息を吐き出した安室さんは少し考えた。
フロアガイドを眺めてカフェの場所を探す。

「あー、哀ちゃんのボディーガードさんだー!」

「ああ、本当です!クロードさんです!」

「マジかよ!またケーキ食わせてくれるのか?」

「何言ってるんですか、元太君」

「それにしては様子が変だな」

「変って何が?」

「いや、雪白さん、いつもならアイツらの声にすぐ反応する筈なんだけどな…」

「考えすぎじゃないの?
あのロリコンの事なんだから、どうせまた……!
私、博士の所に戻ってるから」

肩を叩かれて振り返る。
安室さんが携帯の画面を差し出してきたのでそれを受け取り、それから手を見た。

「"この近くにあるカフェです
ここなら小さな店舗ですし雑音も少しはマシにはなると思います"」

『……』

画面をスクロールさせてその店のケーキも見てみたらおいしそうだったし、確かに雑音は此処よりなさそうだ。
小さく頷いて端末を返した。

『"すごく美味しそう、食べたいです"』

「"それは良かったです、では…"」

安室さんは手を止めた。
その視線の先を見ようと振り返ったら、小学生がいた。

「クロードさん!
あれ、安室さんもご一緒だったんですね!」

「コナン君に皆も一緒だったのかい?」

「そうだぞ!」

「今日はバーゲンなので博士に連れてきてもらっていたんです!」

「そしたらクロードさんを見つけたから追いかけてきたの!」

「ねえ、安室さん、もしかして…」

コナン君にジロリと見られました。
安室さんの腕を突いて少し早めに手を動かしたら頷かれた。

「今日クロードさんとはバーゲンの下見に来ただけで、もう帰る所だったんだよ
クロードさん、買い物好きだからね」

「へえ…」

「クロードさんは何を買うんですか?」

「やっぱり食いもんだよな?」

「えー、お洋服とかじゃないの?」

小学生3人からの視線が飛んできて流石に苦笑した。
もう行こうって安室さんに頼んだのに。
ごめんね、今日俺は何も答えられないので。

「ルイさん、人混みで疲れちゃったんじゃない?
前に日本の満員電車で死にそうな思いしたって言ってたし、人混みが苦手なんでしょ?
お前らもあんまりルイさんに質問ばっかすんなよな」

「えー、だってクロードさんはなかなか会えないじゃないですか
ケーキだってご馳走になっているのに僕たちも何かお返しをしたいです
貴重な機会ですよ」

「ルイさん」

安室さんに腕を突かれてそちらを見た。
視線の先にはコナン君がいたのでこれは長引くかもしれないと覚悟した。

「やっぱり疲れてるみたいだね
安室さん、だからもう帰ろうって言ってたんだよね?」

「うん、そうだよ」

「オメーらも諦めろよ、もう帰るとこだったみたいだし
じゃあ、安室さん、ルイさんによろしくね」

「はあ?何言ってんだ、コナン
フランスの兄ちゃん、目の前にいるじゃねーか」

「俺らも行こうぜ、博士置いてきちまったんだし」

「えー」

「仕方ありませんね」

「クロードさん、安室さん、またね」

歩美ちゃんが手を振って行ったので少し安心しました。
それには一応手を振り返してあげました。

「"コナン君に感謝しないといけませんね
彼、貴方のことわかっていたみたいですよ"」

『"…そうなんです?"』

「"ええ、貸しを作ってしまいましたね"」

そうなのか。
流石だね、工藤君。
まあ、流石に安室さんと手話で話してるところ見られたらわかられるよな。
安室さんの端末を覗いて、地図を見ながらデパートから離れる。

『…うーん、やっぱり人混みですかね
電車もそうでしたしデパートは入った瞬間に雑音で声も拾えなくなりましたし…』

「声は拾えても、僕の声がどこにあるかわかっていないみたいでしたけど?」

『そうですね、なんだか距離間が掴めなくて…
雑音は今でもなんとなくしますし…』

「寝不足もあると思いますよ
今日はしっかり寝てもらいますからね」

仕方ないので小さく頷く。
閑静な住宅街の中にぽつんとあったカフェに辿り着き、2人で中に入った。
確かにここなら耳鳴りもそこまでないし静かだ。
とりあえずカフェとケーキを頼んでボケーッとしていた。

「疲れてますね」

『…そういうわけではないんですけどね』

「こんなに落ち込んでいる貴方を見るのも初めてですよ」

『落ち込んでなんて…』

「自分がどんな顔をしているかわかっていないんですね」

『自分で自分の顔は見れませんから』

先に運ばれてきたカフェをそのまま飲もうとしたら砂糖をスッと差し出された。

『…こ、これからケーキ来るんだからいいじゃないですか…』

「いえ、貴方には糖分が足りていません
頭の使い過ぎです」

『…わかりましたよ、ちょっとだけ入れますから』

運ばれてきたケーキも美味しそうでちょっと気分が良くなってきました。

『わ、美味しそう…
安室さん食べないんですね、勿体ない…』

「僕はコーヒーで十分です
それに、食べている貴方を見ている方が楽しいですから」

『…また観察ですか』

「たまには甘いものでも作ってみようかと」

ごはんだけじゃなくて今度はデザートサービスですか…
貴方の食への探求はどこまでなんですか…?

甘いものを久しぶりに食べた気分だ。
中に入っているフルーツも新鮮だし最高ですね。
一気に癒されていく。

『美味しい…
余計な力が抜けていきます、やっぱり力み過ぎてたのかもしれません』

「ですから何度も言った筈です
これからベッドでの仕事も禁止しますよ?」

『仕事は期限を待ってくれないんですから仕方ありませんよね?』

「交渉くらいはできますよね…?
貴方、無理に詰め込むスタイルをやめません?」

『達成感の問題です』

ケーキを一切れフォークで切り、そっと安室さんに差し出した。

「あ、ありがとうございます」

『手はいりません』

「…蛍さんはもう少し口で説明してくださってもいいと思いますよ」

安室さんは口で受け取ってくださいました。
初あーんです。
ちょっとドキドキするものですね。
なのにこのイケメンは俺に餌付けを遠慮なくしています。
ドキドキしたりしないんでしょうか。

「美味しいですね」

なんか、ドキドキしてるの俺だけ?
やっぱり年上ってどこまでも食えませんね…
デートっぽいなと思ってちょっと嬉しいんだけど、俺だけ?

『あの…』

「はい?」

『その…俺、結構嬉しいんですけど…』

「はい、僕も嬉しいですよ?」

『全然何も言わないのでただのお出掛けだと思ってらっしゃるのかと…』

「確かに散歩として出掛けましたが、連れ出したのは僕ですよ」

た、確かにそうでした…

『また何か仕事で連れ出したわけでは…』

「貴方の頭の中には本当に仕事しかないんですね…」

『貴方だって仕事人でしょうに』

カフェを啜ってからケーキを一切れ食べる。
ふう、と一息ついたら呆れられた。

「貴方程ではありませんよ」

『…そういえば最近そちらから依頼を頂かないので行く口実を作っているんですがなかなかいいものが思いつかないんですよねえ』

「これ以上貴方に仕事を強いれば過労死しますよ
そんな口実を作らなくたってこうして会えるんですからいいじゃないですか」

『そういう問題じゃありません』

そうじゃなくてですね…
最近降谷さんにお会いしていないのでとても凛々しいおスーツ姿も拝見しておりませんし写真も盗撮できていませんし癒しが足りていないんですよ…!
…なんて言ってもわかってもらえませんよねえ

「ではどういう問題が?」

『言ってもどうせわかっていただけないと思うので言いません』

まあ、今日はケーキも食べられたし安室さんとも二人で外に出掛けられたしこれだけでも気分転換になったかな。
今日は美味しいご飯食べて、早く寝て、明日からまたしっかりお仕事をしますか。

「…では一件依頼しましょう」

『え?』

「明後日の14時に僕の所へ来ていただけますか?
仕事の内容はその時に説明しますので最低限の仕事道具も持ってきてくださいね
それからオフィスカジュアルとはいえ、また襟の開いたシャツと香水は控えてください」

『あ…はい…』

相変わらず抜かりないご忠告ですこと。

「そろそろ冷え込んできましたし、新しいコートでも卸したらいかがですか?」

『あのコートでしたら冬に解禁するのでまだ先の話です』

「そうですか」

『安室さんこそ、先日新調したネクタイでも卸したらどうなんです?』

「あれは弔問用のものですから、普段使いではありませんよ」

『ちょう…?』

「調べておいてください、きちんとした日本語も覚えてくださいね」

行きましょうか、と言われて立ち上がり財布を取り出したらその手を掴まれてそのまま下ろされた。

『あ、あの…』

「折角のお出掛けなんですから、可愛らしく奢られておくものですよ」

『また年下扱い…』

結局奢られてしまった。

「帰り、どうします?
貴方がそんな状態では電車に乗るのも…」

『構いません、数駅くらい我慢できますから』

「歩いて帰りますか?」

『ここから歩いたら何時間かかると思ってるんですか!』

「そうですね…今から最短ルートで帰るとなると、抜け道を使って45分前後といったところでしょうか」

『厳密な計算はしなくていいです!』

「ちなみに帰りに夕食の買い出しを含めると1時間20分ですね
メニューは決まっているので…」

『そんな時間をかけてまで家に戻りたくはありません
電車で構いません、その方が早いですから
それにもう十分気分転換にはなりました、今日は早く寝たいので申し訳ないのですが買い出しに行かれるなら俺は先に帰ります』

「でしたら冷蔵庫の中の物で作りますよ」

結局押し切って電車で帰ることにした。

やっぱり電車の車体が発する音自体かなりの騒音なわけね…
人混みだけが原因じゃなかったのか

なんとか米花町まで戻ってきましたがヘロヘロです。

な、なんか折角ケーキ食べて癒されてきたのに余計に体力使った気がする…
ちょっと頭痛くなってきたよ、耳鳴りしてきたし

工藤邸まで歩いて戻ってすぐにソファーでぶっ倒れていました。
伸ばされた手を振り払う気力もないので流石に安室さんには心配されました。

「夜ご飯は食べられそうですか?」

『いりません
すみませんが今日はもう寝ます…』

「…その方がいいかもしれませんね
明日の朝ごはんは用意しておきますから、今日はゆっくり寝てください
貴方、数日徹夜してるのと同じ状態なんですから」

『"すみません、何を仰ってるのかわからないので明日にしてください"』

「小言の時は聞こえないなんて、都合のいい耳ですね…」

『"すみませんねえ、都合が良くて"』

「今聞こえてないって言いましたよね?」

『"最近読唇術にはかなり力を入れてますので"』

「抜け目ないですね」

頭を撫でられたので素直に目を閉じた。
今日は本当にダメダメな1日でしたので明日からは本気で仕事に勤しみたいと思います。
折角のデートも耳のせいでこの始末。
仕事でのミスがまさかこんなにも生活に響くとは思いもしませんでした。

一々ミスを引きずるのはやめよう…
それで仕事が疎かになるのも本末転倒、デートも満足に楽しめないのも嫌ですからね
あ、なんかいい感じの枕ですね、とても寝心地がいいです…

朝起きたら珍しくイケメンがいました。
驚いてバッと上体を起こしたら、覗き込んできたイケメンと頭をぶつけて再び枕に逆戻り。

「急に起き上がらないでください…」

『あ、安室さんが朝までいるなんて…ほ、本物なんですか!?』

「僕がベルモットにでも見えますか」

『だ、だって…!』

「…この前朝置いていかれるのは惨めだと懇願したのは誰ですか
それで、耳はもうよろしいんです?」

『あ、はい、熟睡できたので…』

「でしたら朝ごはんを用意します」

安室さんが立ち上がったらボスンとソファーに頭が落ちた。

え?
あれ…もしかして…

キッチンに向かった安室さんの背中を見て、体に掛かっていた毛布を思わず引き寄せた。

あ…安室さんの、膝枕だったんですか…?
熟睡、安眠できたのも…安室さんのおかげなんですか…?
本当にこの前の俺が怒ったの気にして埋め合わせしてくださったんですね…
あ、ありがとうございます、最高の朝です…
お仕事が捗ります…!

『あ、安室さん!』

「はい?」

『あ…その…次はちゃんとカフェとか調べておくので1日空けておいてください…』

「…それは構いませんけど、貴方の仕事次第ですよ」

『…また俺が仕事馬鹿だって言いたいんですね、もういいですよ』

ため息を吐き出したら雑誌を放られた。

「貴方の行きたい所ならわかっています、そんなに付箋を貼り付けて…
仕事ばかりしていたら、貴方がチェックしている都内のカフェは全部回れませんよ」

『わかりました!仕事は減らします!
シャワー浴びてくるんで、俺の端末ちゃんと返してくださいよ!?
今日から仕事しますから!』

「…今仕事は減らしますって自分で宣言しましたよね?」

雑誌をテーブルに置いてシャワーを浴びに行って、上がったら今日も素敵な朝ごはんが待っていました。
元気にお仕事ができそうです。





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