「この、馬鹿!」
「えへ、」
「えへ、じゃないです!」
「だからごめんってばー…」
「なんなんですか全教科赤点て!」
「えへ、」
「あぁあぁあぁあもうありえない!」
「まーまー落ち着いてよアレンちゃん」
「しかも夏休みのほとんどが補習!?一年で一番はしゃぎたいざかりのこの時期に補習!?なんっなんですかあなたはァアア!」
そうなのだ、夏休みに遊びに行く計画を立ててた途中突然思い出したようにこいつが言った一言が原因で僕等は今もめている。
『あ、あたし補習あるわ』
「いじけないでよアレンスモーカー」
「ふざけんのも大概にしろ」
「痛い痛い!首しまってるしまってる!」
「……楽しみにしてたのは僕だけですか…」
「………………。」
「………………。」
「何それ胸きゅん!」
「は、」
「あたしだって楽しみだったよ?」
「だって補習で会えないのにケロリとしてるじゃないですか」
「んー、だって毎日会えるじゃん」
「どーゆう意味…」
「だってアレンも補習じゃん」
「あ、」
馬鹿二人
(先生ー、人数少なくないですか)
(そりゃ赤点がお前ら二人だけだからだ)
(ジーザス)